【藤田平氏の眼】変化が感じられなかった阪神・及川 大竹、伊藤将、岩貞、岩崎らを「見て学ぶ」観察力も必要
「広島東洋カープ6-5阪神タイガース」(15日、マツダスタジアム)
優勝決定翌日の一戦には、投打で阪神・岡田監督の“狙い”を感じた。
投手は及川、門別と近い将来を見据えて若い2人を起用。プロ初登板の門別には魅力を感じた。若さからだろう。ストライクを集めすぎて失点したが、これも勉強。肌で感じた1、2軍の違いを、どう生かすかが大事だ。
一方、少し厳しい言い方にはなるが、及川の投球には変化が感じられない。結果的に0に抑えたが、いずれも先頭打者に安打を浴びた内容。ストライクゾーンで勝負するだけでなく、ボール球をうまく使う投球が必要だ。阪神には大竹、伊藤将、岩貞、岩崎と左の好投手がそろっている。プロ野球は「見て学ぶ」ことが大切。観察して、生かしてほしい。
2人の起用には、監督が目で見て秋、春のキャンプをどう過ごせば来年使えるか、ビジョンを描いているのだろう。一方、広島とはCSでの対戦も控える。個人タイトルもあるが、1番から5番を休ませなかった背景には、優勝しても決して隙は見せない。「やはり阪神は強い」と、意識付けさせる狙いもある。調整と育成。テーマを持って戦っている。
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