阪神・佐藤輝2戦連発でM15 森下と初“アイブラック兄弟弾” 3年連続20発&アレへ一気加速
「東京ヤクルトスワローズ1-7阪神タイガース」(3日、神宮球場)
“アレ”へ向けて価値ある3連勝や!!阪神・佐藤輝明内野手(24)が初回に2年ぶりの2試合連発となる17号3ラン。プロ野球史上7人目、左打者では初となる新人から3年連続20本塁打へ前進した。六回には森下も9号ソロ。初の“アイブラック兄弟”によるアベック弾が飛び出し、マジックは点灯後、初めて1日で2つ減って一気に「15」となった。
読み、狙い、完璧に仕留めた。外野手を一歩も動かせない100点満点の弾丸ライナー。最高の感触を手に佐藤輝はゆっくりと一塁へ走り出した。試合開始直後に虎党を熱くさせ、大歓声を呼び起こした。
初回に1点を先制し、なおも1死二、三塁。吉村が投じた内角寄りのカットボールをフルスイングした。甲高い打球音とともに飛び出したすさまじい打球は、右翼スタンドに着弾。「チャンスだったので、初球で最高の結果になってよかった」。連日の3ランとなる17号。ビッグイニングを演出し、左打者ではプロ野球史上初となる新人から3年連続20本塁打へ前進した。
21年以来2年ぶりの2試合連続本塁打。2日はファウルゾーンから風に戻されて右翼ポールに直撃する本人もビックリの“仰天弾”だったが、この日は打った直後にスタンドインを確信する完璧な一発だった。
ただ、自身の本塁打よりも喜んだのは後輩・森下が六回に放った9号ソロだった。プロ入り後初のアーチ競演に「僕は1本目なので、2本目を打った方がすごいじゃないですか」と言い切った。
同じドラフト1位で入団。1年目から期待を背負い戦う重圧を知るからこそ、常に後輩を気にかける。モチベーションを上げるために5本塁打目を放った際は、高級ブランド「プラダ」のリュックサックをプレゼント。1日・ヤクルト戦前には13打席連続で快音がなかった森下に、自身が使っているアイブラックの使用を提案した。
恩師にも最高の勇姿を届けたい。8月31日、近大時代に指導を受けた田中監督が今秋リーグ戦を最後に勇退することを発表。「契約金をもらって、それを年俸で獲れる選手にならんと一人前になられへん。そうじゃないと恩返しは絶対にできない」と送り出された。今季で3年目。少しずつでも成長した姿を見せていく。
チームは3連勝で、2位・広島が敗れたためマジックは2つ減り「15」となった。ただ、18年ぶりの“アレ”の重圧は意識しない。「試合に入れば、目の前の試合しか見ていない」と佐藤輝。ここからが勝負。仲間、ファンとともに着実に前へと進んでいく。
◆佐藤輝が2年ぶり2戦連発 佐藤輝の2試合連続本塁打は2021年6月19、20日の巨人戦以来、2年ぶり。今季17本塁打目で、あと3本を記録して20本塁打となれば新人だった21年から3年連続に。新人から3年連続20本塁打を達成させればNPB史上7人目で球団初となる。なお、この日の勝利でチームは15年以来、8年ぶりのヤクルト戦7連勝。
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