【藤田平氏の眼】粘り強く数字残す小野寺 左腕先発時3番有力候補

 「東京ヤクルトスワローズ5-6阪神タイガース」(2日、神宮球場)

 阪神が三回、一挙6得点の逆転劇で2連勝。優勝マジックを17とした。デイリースポーツ評論家・藤田平氏(75)は、この日3番に抜てきされた小野寺暖外野手(25)に注目。三回の逆転打を「粘れるという持ち味を見せた打席だった」と評価した。

  ◇  ◇

 阪神は2点を追う三回に理想的な攻撃で逆転した。特に1点差に迫った後、小野寺が放った逆転2点三塁打は価値があった。

 3球で追い込まれた後、フルカウントからの9球目を逆方向に打ち返した。詰まって右翼線に落ちるラッキーな打球だったが、空振りが少ない印象があるし、粘れるという持ち味を見せた打席だった。4、5番へつないだ結果、佐藤輝の3ランも飛び出した。

 打線は1、2番のどちらかが出塁する確率が高く、安定している4番・大山へつなぐ3番は重要になる。岡田監督は状態を見極めて3番を決めていくのだろうが、小野寺は打率・333と数字も残しており、粘り強い打撃ができるため、信頼も高いのではないか。相手先発が左投手の時は3番で小野寺を起用していくと思う。

 残り24試合でマジックは「17」となった。投手陣は余力を残しているが、広島は投手をフル回転させないといけない状況だし、今後は夏場の疲れが出てくるだろう。阪神はマジックがついたり、消えたりしているが、全く焦る必要はない。

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