古沢憲司さん死去 64年阪神入団、戦後最年少デビュー 2軍でともに指導の岡田監督は沈痛
阪神、西武、広島で投手として活躍した古沢憲司さんが22日に死去していたことが25日、分かった。がんで闘病していたという。愛媛県出身。75歳だった。
古沢さんは1964年に新居浜東高を中退して阪神入団。同年の7月25日・国鉄戦で1軍デビューし、16歳117日での公式戦出場は戦後最年少だった。
71年には12勝を挙げ、72年には開幕投手を務めた。78年オフに田淵幸一とともに真弓明信、竹之内雅史、若菜嘉晴、竹田和史との2対4の大型トレードで西武に移籍。82年途中に広島に移籍し、85年限りで現役を引退した。通算成績は543試合に登板し、87勝115敗25セーブ、防御率3・72。引退後は広島、阪神などでコーチを務め、広島では長年にわたってドミニカ共和国のカープアカデミーコーチを務めた。
阪神2軍の監督、コーチ時代にともに指導にあたった岡田監督は、「体悪いというのは聞いとったんやけどな。年賀状のやりとりもしてたよ」と悼んだ。「最初の時、ケンカしたよ」。98年の安芸キャンプ中に投内連係練習の遊撃手の入り方を巡って古沢さんと口論になったことを明かし、「(性格は)熱いどころじゃないよ」と当時を懐かしんだ。
◆古沢 憲司(ふるさわ・けんじ)1948年3月31日生まれ、愛媛県出身。現役時代は右投げ右打ちの投手。新居浜東高校1年時に中退し、64年に阪神入団。同年7月25日・国鉄戦に16歳で初登板。79年に西武、82年に広島移籍。85年引退。通算543試合、87勝115敗25セーブ。防御率3・72。阪神、広島のほかカープドミニカアカデミーなどで投手コーチを務めた。
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