【狩野恵輔氏の眼】中日の思惑を打ち崩した近本の一発
「阪神タイガース7-2中日ドラゴンズ」(23日、京セラドーム大阪)
阪神が逆転での4連勝で今季最多の貯金26とし、優勝マジックは一つ減って24。デイリースポーツ評論家・狩野恵輔氏(40)は「中日側のゲームプランや思惑を崩した」と、六回に飛び出した近本光司外野手(28)のソロ本塁打に注目した。
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近本の本塁打は、勝利を確かなものにしたと言っていい程の価値があるものだ。六回に中日先発・小笠原の高めのストレートに反応した。近本本人に手応えがあったかは分からないが、この日の試合の上では小笠原をマウンドから降板させる結果となり、中日側のゲームプランや思惑を崩したといえる。
最下位とはいえ中日は本塁打といった長打もあれば、走塁などを使った攻撃を展開できるチームだ。近本の本塁打が出るまでタイガースのリードは1点。緊迫した状況のまま試合が後半へ進んでいたら中日リリーフ陣から得点機を作りづらい展開になったかもしれない。
流れさえ手放さなければ着実にマジックを減らしていける。中日の四回の攻撃で左前打のカリステが二塁を狙いタッチアウトとなった。2点目となる木下のソロ本塁打の直後だったが流れが一気に変わった。こういった走塁などでのプレーを防いでいけばタイガースは白星を重ねていける。
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