【中田良弘氏の眼】阪神・西勇 再調整期間の努力を確信に変えた2つの見逃し三振

 「阪神タイガース4-3中日ドラゴンズ」(22日、京セラドーム大阪)

 1カ月半ぶりの登板となった阪神・西勇は、本調子からすれば全体的に球が高かった。キレも少し劣る印象だが、今後につながる投球でもあった。ポイントは二回龍空と三回の細川。いずれもピンチの場面だったが、直球で見逃し三振に価値がある。

 空振り三振は、追い込んでからボール球を振らせるケースもあるが、見逃し三振は打者が手が出なかったストライク。西勇の心理状態を推察すると、四、五回を3人で抑えたように、この2球で「いい球がいっている」という自信が芽生える。

 西勇ほどのベテランとはいえ、再調整から久々の登板。緊張もあるし多少、不安もあったはずだ。抹消される前はカウントを悪くして打たれるケースが目立った。四球は1個。再調整期間では球のキレを戻そうとした姿がうかがえる。そんな努力と自信を、2つの見逃し三振が確信に変えた。1試合の重みが増す終盤戦。経験豊富な投手の復調は、大きな戦力にもなりそうだ。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス