阪神・村上 安定感抜群の8戦連続QS 苦手宮崎に一発食らうも貫禄「七、八回まで投げたかった」
「横浜DeNAベイスターズ2-1阪神タイガース」(18日、横浜スタジアム)
阪神・村上頌樹投手(25)が誇る抜群の安定感はこの日も揺るがなかった。早々にマウンドを降りるには、あまりにも惜しい圧巻の投球。だが、試合後は反省の言葉が口をついた。「あそこでホームランを打たれていなければ負けなかった。自分の仕事ができたかというと、できていないです」
1点リードの四回1死走者なし。1ボールから宮崎に内角高め直球を捉えられ、左翼への同点ソロを浴びた。直前の1球では内角高めボールゾーンに投げ込んで威嚇。その分、宮崎からすると次の球が甘く見えたのか。通常なら厳しいコースに決まっていたはずのボールを、完璧にはじき返された。
登板3試合連続で被弾。「内も使わないと抑えられない打者。自分はフライピッチャーなので一発は仕方ない」と話すも、結果的に敗戦につながってしまった事実を悔いた。試合直後にはすでに改善点を把握。この日の直球の質は自身でも納得できたものであり、「配球面であったりとか、どういう攻め方をするか」と投球の組み立てを反省点に据えた。
七回1死満塁の場面で代打・ミエセスが送られて交代。「欲を言えば七、八回まで投げたかったけど、仕方ない」と割り切り、後続にバトンタッチ。登板3試合連続で8勝目はお預けとなった。
6回3安打1失点で、8試合連続でクオリティースタート(先発して6回以上自責点3以内)をクリア。前回自身が7回1失点と踏ん張った11日のヤクルト戦を最後に、先発投手が5試合続けて六回をもたない試合が続いていたが、責務を十分に果たした。それでも敗戦の責任を背負う。「チームの勝ちを決めきれなかった。もっと投げたいというのが自分の本心です」。言葉の端々からにじむ主力としての自覚。今は村上が虎の先発陣の大黒柱だ。
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