【藤田平氏の眼】采配で取った七回追加点
「阪神タイガース5-3東京ヤクルトスワローズ」(13日、京セラドーム大阪)
岡田阪神が16年ぶりの10連勝を逆転で飾った。8ゲーム差の2位・広島に15日の直接対決で勝てば、優勝マジック「29」が点灯する。デイリースポーツ評論家・藤田平氏は七回の岡田采配を称えつつ「二塁走者のリード」にも言及した。
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阪神は1点リードの七回に岡田監督の采配で貴重な追加点を奪った。1死一、三塁で打者・坂本。1点は追加したい場面で1ボールからセーフティースクイズを仕掛けた。これがファウルになると、3球目は相手バッテリーがピッチドアウト。
カウント2-1。ヤクルトバッテリーはボール球を要求しづらく、阪神はゲッツーを避けたい状況だ。ここで岡田監督は一走・佐藤輝にスタートを切らせ、坂本が中前適時打を放った。仮に坂本がゴロでも併殺にはならず確実に1点を追加できた。相手との駆け引きに勝った采配だった。
一方で気になったこともある。以前から感じていたが、阪神は二塁走者のリードが小さい。両足が二塁ベースがある土の部分に収まり、人工芝に出ていない。ヤクルトの走者は両足が人工芝に出ており、阪神が小さいのは明らかだった。実際に三回1死一、二塁で二走・大山が佐藤輝の詰まった中前打で生還できなかった。阪神はチーム四球数がリーグトップで、二塁へ走者が進む場面も多い。リードが大きくなれば、もっと楽に点が取れる。
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