阪神・才木 2カ月ぶり!自己最多タイ6勝目「うれしいっす」 直球主体で8回途中2失点 自身初今季G戦2勝目

 巨人に勝利し抱き合って喜ぶ才木
 7回、吉川から空振り三振を奪ってほえる才木
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 「読売ジャイアンツ2-5阪神タイガース」(10日、東京ドーム)

 投手としての岐路に立たされていた阪神・才木の選択は間違っていなかった。うなる直球に音を上げた巨人打線。本格派らしい王道の投球で自身最多タイとなる6勝目を手にした。

 「真っすぐがよかったから助かりました」

 7回1/3を投げて8安打2失点。117球中、最速153キロをマークした直球を63球投じた。巨人打線は直球主体である投手と分かりながらも計12度も空振り。7奪三振中5奪三振で決め球に直球を選択し、要所でも力で押し切った。

 2点リードの八回先頭で坂本にソロを浴び、さらに1死一、三塁で降板。後続が無失点でしのぎ「中継ぎの方に助けてもらえてよかった」と感謝。それでも、マウンドを降りる際に送られた万雷の虎党の拍手が、いかに圧巻の投球であったかを物語っていた。

 前回7月27日・巨人戦(甲子園)では4回2/3を7安打で、プロ入り後ワーストとなる7失点でKO。自慢の直球はカットされ、甘くなったボールは簡単にはじき返された。ボールを動かして凡打を築く投球が主流になりつつある中、直球とフォークを軸とする投球の限界を察知。打たれた光景がフラッシュバックし、試合後はしばらく寝ることができなかった。

 球種を増やすことも頭によぎったが、やめた。「フィジカルを上げたら今のスタイルのままでいける」。本格派のプライドが邪魔したわけではない。公立校の須磨翔風高からプロ入りを果たした過程、プロ入り後の成長を語る上で欠かせないのがフィジカルトレーニング。2軍降格となった28日は3時間以上鳴尾浜のウエートルームにこもって体をいじめ抜くなどし、球威復活の活路を見いだした。

 自身のスタイルを貫いて約2カ月ぶりの白星をつかんだ。「えっいつぶり?(笑)うれしいっす」。才木が真の姿を取り戻した。

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