阪神がDeNAに引導 同一カード3連勝で自力優勝の可能性を消す 貯金今季最多タイの18 救援陣踏ん張る
「横浜DeNAベイスターズ2-3阪神タイガース」(6日、横浜スタジアム)
阪神がDeNAに同一カード3連勝し、今季4度目の4連勝。今季最多タイの貯金「18」となった。優勝争いのライバルと目されたDeNAの自力優勝の可能性を消滅させた。
先発の伊藤将は、6回6安打2失点。5回までは無失点投球を続けた左腕だが、六回に牧に左前適時打、ソトに投手強襲の適時内野安打で2点を奪われた。なおも2死一、二塁という状況だったが、太田を捕邪飛に打ち取り、なんとかリードを保った。
七回は救援陣が大ピンチを乗り切った。2番手・浜地が先頭の大和に左前打を許し、続く伊藤光の投前の犠打を処理しようとした右腕が一塁へ悪送球で無死二、三塁とピンチを広げてしまった。
続く桑原をフルカウントからカットボールで空振り三振に仕留めた後、投手は島本にスイッチ。DeNAも佐野に代打・楠本を送り込んだ。楠本を遊飛に打ち取り、最後は関根を146キロ直球でバットに空を切らせ、無失点で切り抜けた。
「最後も構えてるところとは違いましたけど、全力で投げました」とヒーローインタビューで語った島本。「ピンチの場面で行くことが増えましたけど、しっかり準備できている」と明かし、「来週から試合があるのでしっかり勝てるように頑張ります」とファンに約束した。
八回も1死一、三塁のピンチをケラーが切り抜け、1点リードを保って守護神の岩崎にバトンをつないだ。岩崎は死球で走者を出したが、後続を断った。
自身3連勝での6勝目を挙げた伊藤将は、22年8月10日からDeNAに3連敗中だったが、久々の勝利。横浜スタジアムでは、21年5月8日以来の白星となった。
打線では近本が偉業達成だ。三回の第2打席で石田から左前打を放ち、新人から5年連続で100安打に到達。球団では吉田義男以来、半世紀超ぶりだ。
1死から石田の変化球にうまくバットを合わせ、左前に落とした近本。1953年から60年にかけて8年連続をマークした吉田義男以来となる新人から5年連続の100安打で、自身12試合連続安打も記録した。
佐藤輝も価値ある一打を放った。1点リードの六回。先頭の近本が右翼線二塁打で出塁。続く中野は犠打を決めて1死三塁に好機を広げた。2死一、三塁のチャンスで佐藤輝が打席へ。カウント1-1から左腕・石田が投じた3球目、甘く入った直球を捉えた。打球は左中間を破る2点適時二塁打。主砲が勝負強さを発揮した。
チームはこれで貯金を今季最多タイの「18」へ戻した。交流戦で負け越してからやや目減りしていたが、長期ロードは2カード連続の勝ち越しで5勝1敗。勝負の9月を前に、夏場でエンジンがかかってきた。
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