阪神・大山 電光石火の大花火!3連勝導く先制V3ラン 岡田虎初の夏ロード連続勝ち越し発進
「横浜DeNAベイスターズ3-7阪神タイガース」(5日、横浜スタジアム)
4番のバットで3連勝や!!阪神の大山悠輔内野手(28)が初回に先制13号3ラン。試合開始からわずか7分で主導権を握り、昨季から苦手にしていた横浜スタジアムで連勝。4カード連続勝ち越しで、夏のロードは3年連続の2カード連続勝ち越し発進となった。広島と1・5差は変わらなかったが、頼もしい主砲を中心に白星を積み重ねていく。
まだ強い日差しが差す横浜スタジアムの空に、緩やかな放物線を描いた。白球は左中間スタンド中段に到達し、虎党のボルテージがいきなり最高潮に達する。大山は歓声とどよめきの中で確かな感触を手にし、ダイヤモンドを一周。主砲としての仕事を果たした。
「別に4番(だから)とかじゃないですし、チームとして決めるべきところでしっかり決めないといけない。そういう意味では、チームにいい勢いを付けられたんじゃないかなと思います」
4日に横浜スタジアムでの連敗を13で止めた勢いのまま、試合開始わずか7分での先制劇だった。
初回1死一、三塁。DeNA先発・大貫が投じた初球、高めに浮いた129キロのスライダーを強振した。7月27日・巨人戦(甲子園)以来となる先制13号3ラン。「しっかり準備して入れたかなと。そういう準備は1年間大事にしていることなので、その準備がよかったと思います」。チームを勢いづけ、3連勝へ導く決勝弾となった。
それでも決して満足はしない。2打席目以降は3三振を喫するなど、5打席連続凡退。「後の打席が反省するところしかない。あの1本だけじゃなくて、あとにも打てればもっと楽になりますし。個人的に課題の残る試合」と勝機を高める次の一打を求めた。
“アレ”へ向けて勝負の後半戦。ナインはより一層、結束力を高めて戦わないといけない。この試合は中盤にミスなどをきっかけに2点差に迫られたが、終盤に突き放した。「野手だけじゃなくて、投手を含めベンチに入っている選手が一つになったからこその勝利だと思う。そういう試合を続けていきたい」とチームの思いを代弁した。
3連勝で4カード連続勝ち越しを飾り、岡田政権では初となる長期ロード2カード連続勝ち越し。これで貯金は6月8日以来の「17」で、最多の「18」にあと1とした。「内容はもちろんありますけど、チームが勝つことが一番」。18年ぶりの悲願へ向けて、大山がプレーと背中で仲間をけん引する。
◆岡田阪神初のロード2カード連続勝ち越し 岡田監督が指揮する阪神が夏のロードで2カード連続勝ち越し発進は初。なお、矢野監督時代の21、22年は2年連続で勝ち越しており、今年で3年連続。
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