【中田良弘氏の眼】阪神・青柳は「好調時に戻ったとみていい」

 「阪神タイガース2-2広島東洋カープ」(29日、甲子園球場)

 首位・阪神と2位・広島との一戦は、延長戦にもつれ込む激闘の末、両者譲らずドロー。デイリースポーツ評論家・中田良弘氏(64)は先発した阪神・青柳晃洋投手(29)の投球を「好調時に戻った」と分析した。

  ◇  ◇

 好調時の青柳に戻ったと判断していいだろう。投手以外の先発メンバー8人を左打者でそろえた広島打線も、苦にしていないようだった。内野ゴロ10個に対しフライアウトは3個。青柳らしさを発揮できていた。

 横手投げの青柳の球は、左打者から見ると外角から内に入ってくる。その軌道の中でもシンカーやスライダー、ツーシームなどを使い分け、目線をそらして打ち取れていた。

 調子を崩していた時期は体が少し三塁側へ流れる傾向があった。この試合は真っすぐ前に向かって投げられていてバランスが良かった。また、ボールを長く持ったりすぐに投げたりと、タイミングを外す余裕もうかがえた。悪い時は「1、2の3」で単調に投げている印象だった。

 投手陣に疲れが出る夏場に青柳が復活すれば、チームとして大きい。球数を投げてくれるタイプだから救援陣も助かる。これまでの負けを取り戻そうという力みさえ出なければ、大丈夫だろう。

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