阪神・岡田監督 陥落も泰然自若「まだ7月やで。広島が勝ってるか負けてるかも知らんわ」「普通にやるだけやんか」

 9回、投手交代を告げに向かう岡田監督
 5回途中、降板する才木(撮影・山口登)
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 「阪神タイガース6-9読売ジャイアンツ」(27日、甲子園球場)

 32日ぶりの首位陥落にも、阪神・岡田彰布監督は動じるそぶりも見せなかった。甲子園での巨人戦の連勝が「6」で止まり、2位・広島が勝利したため、6月25日以来となる2位に後退した。

 「まだ順位なんか、何試合あるの。まだ7月やで今。大丈夫もクソもないわ。広島が勝ってるか負けてるかも知らんわ」

 敗れはしたが3連戦で勝ち越し。ただ、一つのミスが命取りとなる勝負の現実を目の当たりにした。三回に中野の適時打、四回には大山の本塁打で一時は試合を振り出しに戻したが、直後の五回に悪夢が待ち受けていた。

 先発の才木が梶谷に被弾し、1点を勝ち越される。それでも2死までこぎ着け、岡本和を打ち取ったはずだったが、遊撃後方に力なく上がった飛球を木浪がまさかの落球。才木は気落ちしたのか巨人打線にのみ込まれた。四球を挟み、2死一、二塁から中田翔に中前適時打、長野に右越え2点適時二塁打を浴びて4点を失うと、虎将は降板を命じた。

 大量失点の端緒となったまさかの失策。木浪自身は「あれは反省しないといけないのでしっかり練習します」と振り返ったが、指揮官は「(投手が)助けられることもあるわけやから」と責めなかった。それよりも「そういう時はピッチャーが頑張ったらええだけの話やんか」と怒りの矛先を才木に向けた。

 「昨日、おとといのゲーム見とったら、先発ピッチャーの役割いうの分かるやんか」。味方のミスに堪えきれず、失点を重ねた右腕に苦言を呈さずにはいられなかった。

 28日からは甲子園で広島との首位攻防戦。「普通にやるだけやんか」と指揮官に気負いはない。大一番を前に鳴らされた警鐘は、選手の耳にも残ったはず。首位として赤き鯉を迎え撃つ算段は崩れたが、再び順位を入れ替え、7月をセの頂点で終えてみせる。

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