「阪神タイガース４－２読売ジャイアンツ」（２５日、甲子園球場）

　格別の思いでバットの感触を確かめた。プロ初の３番で先発出場した阪神・森下翔太外野手（２２）が、六回１死から菅野の１４９キロ直球をはじき右前打で出塁すると、大山の１１号２ランで生還。「逆方向にうまく打てた。入団する時に菅野さんと対戦したいと言ったので、ヒットという形はうれしいし、チームが勝てたのもうれしい」と表情を崩した。

　４番・大山、５番・佐藤輝と組んだドラフト１位クリーンアップで、プレッシャーを感じさせない働き。「自分の中ではどこを打つのも変わらない。３番だからと気持ちを上げるとかはなかった」と平常心を崩さなかった。「後ろに大山さんと（佐藤）輝さんがいるので、自分は思い切ってどんどんいける。自分も流れになるようにやっていければ」と手応えもバッチリだ。

　横田さんの追悼試合を白星で飾り、森下も「当たり前に野球ができていることを感謝する試合だった」とかみしめるように話した。