阪神ドラ1・森下 先制V打から3安打3打点でフレッシュ球宴MVP! 宣言通りの主役「取る気ではいたので」

 7回、中前に適時打を放ち喜ぶ森下
 表彰された(左から)楽天・平良、阪神・森下、オリックス・野口
 1回、右中間に2点二塁打を放つ森下
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 「フレッシュオールスター、全ウエスタン7-3全イースタン」(18日、富山市民球場アルペンスタジアム)

 阪神のドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=が3安打3打点をマークし、最優秀選手(MVP)に輝いた。初回に先制の右中間2点適時二塁打を放ち、三回に中前打、七回にも中前適時打を放った。試合はウエスタン・リーグ選抜が7-3で逃げ切り、通算30勝22敗6分けとした。優秀選手には右越えソロを放ったオリックス・野口と、3安打1打点の楽天・平良が選出された。

 宣言通り主役をかっさらった。森下が初回から大暴れ。前夜ナイターからの疲れも見せず躍動し、最優秀選手に輝いた。

 「取れると思ってはいなかったですけど、取る気ではいたので。うれしいです」

 初回1死一、二塁。カウント1-0からDeNA・小園の直球を強振し右中間へ。先制の2点適時二塁打をマークした。試合前には「狙うほかありません」とMVP宣言。闘志にさらに火をつけたのは前を打つオリックス・野口だった。三回に目の前で一発を見せ付けられ、「マジかと思って」と森下も負けじと中前打。七回も野口の適時打に続いて自身も中前適時打を放った。

 ルーキーイヤーの今季は開幕1軍も、2度の2軍降格を経験。ファームでは「思い切ってやれ」と常に和田2軍監督やコーチ陣にゲキを飛ばされていた。この日も「積極的にいくだけが、取りえなのでその通りいけた」と持ち味を存分に発揮。

 お立ち台では「野口さんじゃなくて大丈夫ですか?」と笑ってみせたが、3安打3打点の文句なしの結果で球団では12年・中谷以来、9人目のMVP獲得。賞金100万円の使い道は未定だという。

 この日は両親も観戦に訪れた。19日は母・ゆりさんの誕生日。「野球で迷惑をかけてきたので、一個一個結果を残して親孝行できれば」とさらなる飛躍を誓った。現在は近本不在の中、1番を担っているルーキー。「シーズンをしっかり戦い抜いて、結果を残して、(1軍の)オールスターに出られたら」。ここからさらに多くの人たちを魅了する選手に成長していく。

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