阪神・伊藤将 甲子園連勝「11」で止まる 七回途中3失点も岡田監督「いや頑張ったよ、あそこまで」
「阪神2-3ヤクルト」(8日、甲子園球場)
“聖地男”がついに止まった…。今季最多115球の粘投も実らず無念の3敗目。降板を告げられると、阪神・伊藤将司投手(27)は目深にかぶった帽子のつばをさらに下げた。
悔やまれるのは、同点とした直後の七回だ。先頭・村上に左越え二塁打を浴びると、続くオスナの一ゴロの間に三塁進塁を許す。痛恨だったのは、続く長岡への2ストライクからの4球目だ。直球が抜けて死球となり、ピンチ拡大。「攻めた結果」と淡々と振り返ったものの、続く中村に四球を与えて満塁となると、代打・川端に低めツーシームを捉えられて勝ち越しの2点中前適時打を献上した。
「甘い球をセンターにしっかり返されたので、やられたなと思います」。6回2/3を5安打3失点で黒星を喫し、ルーキーイヤーの21年9月1日・中日戦から続いていた甲子園での連勝は「11」でストップ。勝てば球団では66年と70~71年に村山実が記録した12連勝に並ぶ快挙だったが、夢とついえ、「残念です」と短い言葉に悔しさをにじませた。
岡田監督は「いや頑張ったよ、あそこまで。(七回2死、長岡の)2ストライクまでな」と話したが、「満塁になったらアイツが来るって分かってるやんか、川端が。ここで切るっていうか、そういう状況判断やんか、結局は。甘いんよな」と苦い表情で七回の場面について言及した。
とはいえ、中盤までは粘り強い投球を展開した。初回に村上に左犠飛を許して先制点こそ献上したが、二~六回はわずか1安打にヤクルト打線を封じて無失点。伊藤将は「全体的な調子は悪くなかったと思います。真っすぐも良い感じで投げられていたので」と前を向いた。連勝は止まっても、歩みは止めない。
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