阪神ナインが近本離脱に奮い立つ 中野「いないからと言われるのは嫌」木浪はリストバンドを借りる 島田「僕は任されたところを」

 1回、内野安打で出塁する中野(撮影・飯室逸平)
 1回、ショートへの内野安打を放つ中野(撮影・高部洋祐)
 7回、中前打を放つ島田(撮影・飯室逸平)
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 「広島9-1阪神」(4日、マツダスタジアム)

 阪神は今季2度目となる初回5失点が響き、広島に大敗。2位・DeNAも負けたため、ゲーム差は1・5のままだったが、3位・広島には2・5差、4位の巨人にも4・5差に詰め寄られた。試合前には近本の骨折離脱が判明。その暗いニュースを勝利でかき消すことはできなかったが、ナインは近本の戦列復帰まで全力を尽くし、首位を守り抜くことを誓った。

 中野は「チームとしても本当に大きいことなんですけど、近本さんがいないからといってこういう風に負けが込んでしまって、やっぱり近本さんがいないからと言われるのも嫌なんで、チームとして近本さんがいない中でもしっかりとやれるというのを見せるためにも、自分の役割は本当に大事だと思っているので。もっともっと塁に出て、良い勢いを与えられるように自分からやっていければいいかなと思います」と代役1番として、近本不在を言い訳にしないと宣言した。

 近本に代わって中堅に就いた島田は「近本さんは中心選手だと思いますし、でもその中でも、いつ僕の出番か分からないという中で準備をしているので、チームにとって最悪の形で回ってきてしまったかもしれないですけど、僕は任されたところで自分の仕事を全うするだけだけと思っているので、いつも通りの準備で臨めたら」と話した。

 2018年の同期入団で同い年の木浪は、近本からリストバンドを借りて、自らの手に巻いて試合に臨んだ。「託されてないです。自分がただ、使ってたのを貸してと」。離脱する同期のためを思ってかとの問いには「それはそうです」と語気を強めた。

 ここまで全73試合に出場してきた近本の離脱はとてつもなく痛いが、空いた穴をチーム一丸となって埋めていく。

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