阪神・前川 サイ・ヤング賞右腕攻略へ「しっかり準備」 岡田監督「高めのゾーン来るやろ、甘い球な」
阪神は21日、甲子園球場で全体練習を再開し、前川右京外野手(20)がDeNAとの3連戦で先発予定のトレバー・バウアー投手(32)攻略に意欲を示した。岡田彰布監督(65)も対策法の一端に言及。サイ・ヤング賞右腕を打ち砕き、眼下の敵を突き放す。
期待の若虎が大物狩りへ牙を研ぐ。前川はバウアーとの対戦に向けて「もし出る機会があって打てたら自信になると思うので、しっかり準備したい」と闘志をみなぎらせた。
大物撃ちの実績が光る。18日・ソフトバンク戦ではスチュアートが投じた160キロの直球に食らいつき、遊撃内野安打とした。18年MLBドラフトで1巡目指名された逸材右腕と対峙(たいじ)した経験は、確かな血肉となっているはずだ。
交流戦開幕に合わせて昇格した前川は6日・楽天戦で待望のプロ初安打を記録すると、交流戦通算39打数10安打、打率・256、2打点の数字を残し、岡田監督も今後の起用継続を明言していた。
一方で首位攻防戦となる23日からのDeNA3連戦では、第1戦に今永、第2戦に東と左腕が続けて先発予定。指揮官はそこでの前川のスタメンの可能性について問われ「やっぱり右で打つやつもおるから。そんな慌てる必要ないやん」と右打者の起用を明言。バウアーが登板する25日の第3戦に前川を送り出すことを示唆した。
20年のサイ・ヤング賞右腕は来日直後こそ不本意な投球が続いたが、交流戦では3試合に先発して3勝無敗、防御率1・50と出色の成績を残した。20日にはイースタン・ヤクルト戦に調整登板し、4回2安打無失点。満を持して阪神との初対戦を迎える。
岡田監督はバウアーの印象について「まだそこまで映像は見てない。ニュースの映像ぐらいやな」としつつも「まあ、結構アバウトやからな、見ててもな。ある程度、高めのゾーン来るやろ、甘い球な」と分析。攻略法の一端を明かした。
次代の大砲として注目を集める前川だが、「まずは右(投手)だと思う。結果を残さないと左(投手)で出してもらえるわけがない」と置かれた立場を自覚した。「結果残さないと生き残っていけないのでそこだけです」と「結果」を強調。相手が何者だろうと関係ない。米国のビッグネームすらも成長の礎とする。
◆前川の交流戦・大物投手撃ち
6月7日・楽天戦で田中将に対し3打数2安打。同10日・日本ハム戦は伊藤から3打数1安打2打点を挙げた。同18日・ソフトバンク戦はスチュワートから右 中間二塁打を放つなど3打数2安打。
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