阪神・湯浅 ヒヤヒヤ雪辱S 岡田監督「投げささんとしゃあないやん」若き守護神に託す

 「日本ハム0-1阪神」(11日、エスコンフィールド)

 阪神1点リードの九回、ベンチを出た岡田監督は覚悟を決めていた。「2日空いたし、投げささんとしゃあないやん、はっきり言うて」。審判に名前を告げたのは湯浅京己投手だ。8日・楽天戦でサヨナラ被弾し「今は(後ろは)しんどいやろ」と配置転換を示唆していた若き守護神に最後を託した。

 「ここ最近2回やられている中で、また行かせてもらえることに感謝しながら。絶対ゼロで抑えて試合を締めるという強い気持ちで上がりました」。マウンドへ向かう湯浅も意気に感じていた。先頭・加藤豪を右飛、万波はフォークで空振り三振に斬った。2死から四球と安打で一、三塁のピンチを招いたが、最後は7番・奈良間をボテボテの投ゴロに。華麗なフィールディングで処理し、ヒヤヒヤの8セーブ目を挙げた。

 「四球を出してしまいましたし、ボールも浮いていた。それでもゼロで帰ってこられたというのは自分の中でもキッカケになると思う」。9、10日の試合前練習では連日ブルペンに入り、必死に修正を図ってきた。まだまだ完全復活とは言えないかもしれない。それでも「八回・岩崎」「九回・湯浅」で勝利した事実が何よりも尊い。

 連敗を3で止め、試練の9連戦は4勝4敗1分けで終えた。仙台-札幌遠征のラストゲームを飾り、久々の岡田節も復活だ。「御の字ちゃうん、湯浅がちゃんとしてたら(交流戦)首位におるのになあ。ふふふ、ホンマやで、計算上は」。よほどホッとしたのだろう。「ふ~っ」。大きく息をついて、帰りのバスに乗り込んだ。

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