【井川慶氏の眼】非常に大きかった五回の2得点  

 「楽天3-11阪神」(7日、楽天モバイルパーク)

 阪神が14安打11得点の大勝。打線の大幅組み替えが的中した。そんな中、デイリースポーツ評論家の井川慶氏(43)は、五回の攻撃に注目。初球セーフティースクイズを相手目線で振り返り「意表を突いた見事な作戦」とうなった。

  ◇  ◇

 試合を振り返ると、阪神は五回の2得点が非常に大きかったと言える。まずこの日は打線変更があったわけだが、投手の立場で見れば、3番の前川選手の1軍でのデータがそれほどないことを考えると、1、2番をいかに抑えるかが大事であり、意識としては同じだったはずだ。

 そういった中で楽天からすれば、三回に1点差に迫った状況で迎えた五回は、1、2番が絡んだわけではなく5番の佐藤輝選手からの攻撃だったこと。そこに失策も重なった上に、流れを加速させられたようなセーフティースクイズで失点したことが、非常に痛かったはず。逆に阪神とすれば、流れを手繰り寄せる2得点となった。

 あのセーフティースクイズの場面は、私の経験での投手心理でいうと、エラーのあとのピンチということもあって、作戦を警戒することより初球でストライクを取りたいという気持ちがあるもの。もちろん結果的にボールとなる可能性もあるが、意表を突いた見事な作戦だったと思う。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス