「楽天４－１阪神」（６日、楽天モバイルパーク）

　４試合ぶりに敗れた阪神は、打線が６安打で１得点に終わった。デイリースポーツ評論家の谷佳知氏は、この日も４打数無安打のシェルドン・ノイジー外野手が「難しい球を打たされている」と指摘し善後策を示した。

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　中野、大山らが好調を維持する中、少し気になったのがノイジーの状態だ。序盤から３度、走者を置いた打席で凡退。この試合に限らずだが、得意な球、打てる球を見逃している。結果的に難しい球を打たされている印象だ。要因の１つに「変化球の精度」がある。

　現役時代から多く外国人選手を見てきた中で、戸惑うのは日本人投手の変化球。例えば、カウント球でフォークを投げるなど、経験のない配球にバットが出なくなるケースが多い。当然、タイプの違いもあるが成功する選手は、当てにいくのではなく積極的に振っている。そこに投手も怖さを感じるのだろう。

　監督、コーチからの助言や、ミーティングでも配球の傾向などは把握しているだろう。ただ、こればかりは自分で打ちにいかないと打破できない。もう少し、狙って変化球を打ちにいく打席を増やす工夫が欲しい。打ちにいくことで変化球の軌道を把握し、自分のスイングができる打席を増やす。そうすれば確実性も上がるはずだ。

　長いシーズン。大山が状態が下がった時に、カバーできる打者が必要だ。守備での献身プレーなど取り組む姿勢は素晴らしい。それだけにノイジーの状態が上がれば、チームとしてもさらに厚みが出る。一方で阪神には、外野の若手でも島田や前川、森下らが控えている。今後もこのままの状態が続くようなら、日本人選手で打線を組むのも１つだろう。