【岡義朗氏の眼】今後の糧としてほしい阪神・森下の右翼守備 一走マキノンに三塁進塁許す

 「西武4-2阪神」(1日、ベルーナドーム)

 走攻守三拍子そろった選手になってほしいからこそ、阪神・森下が教訓としてほしいプレーがあった。1点リードの二回1死一塁。鈴木の右前打で一走・マキノンに三塁進塁を許した場面だ。

 前打者・栗山を迎えた無死一塁は、守備位置が少し下がっているように見えた。栗山には5月31日の試合で本塁打を打たれているし、多少は深くなることは分かる。

 だが、1死後に打順が下がった7番・鈴木を迎えた場面は、頭を越える打球を打たれる可能性は低い。さらに俊足ではないマキノンが森下の肩の強さを頭に入れて、守備位置も見て、三塁を狙ったことを考えれば、守備位置はどうだったのか。

 この場面でベンチから「後ろに下がれ」という指示は出ていないはず。ならば、森下は自分で守備位置を多少、前にして『攻めの守備』をできる場面だ。1死一、二塁と同一、三塁では投手のプレッシャーは全然違う。一球、ワンプレーの大切さを感じて、今後の糧としてもらいたい。

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