阪神・森下 交流戦初出場でマルチ 3連敗は絶対阻止や 岡田監督2日もスタメン示唆

 「西武4-2阪神」(1日、ベルーナドーム)

 6カードぶりの負け越しとなった中、ルーキーの躍動が光となった。「7番・右翼」で出場した阪神のドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=が、交流戦初出場でマルチ安打をマークした。七回にはミエセスの犠飛の際にホームに滑り込む激走を見せ、虎党から大歓声を浴びた。まだ12球団で唯一3連敗を喫しておらず、甲子園で戦う2日・ロッテ戦で、必ず連敗を止める。

 敗戦の中にも、黄金ルーキーの存在感が光った。打って走って、若さあふれるプレーで躍動。華々しい交流戦デビューを飾った。

 「2本打ったのも久しぶりですし、スタメン自体も久しぶりだったので、なんとか結果が出てよかったです」

 「7番・右翼」で4戦ぶりのスタメン出場だった。1点を追う四回、1死から宮川の初球を一振り。右腕の武器である鋭く曲がるパワーカーブを捉えて中前へ運び、交流戦初安打をマーク。「変化球を打てたっていうところは、すごい大きな収穫」とうなずいた。

 若虎の勢いは止まらない。3点差に離され、嫌なムードが漂っていた七回。先頭で打席に立つと、カウント1-0から平井の145キロ内角直球を一閃(いっせん)し、左線二塁打とした。

 「先頭で、チームが落ちこんでいるところでヒットを出せたのはよかった」

 4月4日・広島戦(マツダ)以来、プロ入り3度目のマルチ安打。続く木浪の二ゴロの間に三塁へ進むと、ミエセスの左犠飛の場面では激走を見せた。

 「(打球が)上がった瞬間に(三塁コーチの)藤本さんが『いくぞ』って言っていたので、思い切っていけました」。西武側はリクエストを要求し、リプレー検証となったが、判定は覆らずセーフのまま。足でも反撃の1点をもたらした。

 スタメン出場を外れた間には、自身の打撃フォームと向き合った。「試していく中で過去の動画とかも見たりして、参考にして」。工夫を重ねた末、この日は左足を上げずにすり足でバッティング。久々の実戦で早速、試行錯誤の成果が表れた。

 球団新人では21年の中野以来となる、交流戦マルチ安打デビュー。この姿に、岡田監督は「今日ちゃんとな、結果出てるわけやから、別にそれでええんちゃう?森下で。じゃ、森下使うになるやんか」と2日のスタメン起用も示唆した。

 「パ・リーグは球の速い投手もいると思うので、負けないようになんとか野手が点を取って勝ちたい」と森下。3連敗は避けたい一戦。甲子園でも頼もしい若虎が躍動し、必ずチームを勝利に導く。

 ◆12球団唯一、3連敗なし 阪神は今季3連敗なし。今季2連敗は7度目だが、これまで4月8日・ヤクルト戦○、同18日・DeNA戦○、同22日・中日戦○、同27日・巨人戦○、5月3日・中日戦○、同11日・ヤクルト戦○と3連敗は阻止している。

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