阪神・青柳 2軍降格後初登板で“らしさ”披露も不満「まだまだ」 8回85球1失点

 「ウエスタン、阪神7-1中日」(31日、鳴尾浜球場)

 8回4安打1失点。阪神・青柳は首をひねった。球数85球と完投ペース。凡打を量産して打たせて取る、“らしい”投球を披露したが、表情は曇っていた。

 「状態としてはまだまだかなと思いますね」

 二回から六回まで5イニング連続三者凡退。この間球数はわずか40球。初球から振る打者には高めの速球を使って詰まらせるなど、1試合を通して1球で打ち取った打者は4人。“省エネ投法”を発揮した。

 七回1死から3連打で1失点を許すも、大崩れせず。20日の登録抹消後初登板で上々の結果となったが、青柳は不満を募らせた。

 できていないのはカウントを組み立てる精度。2ボールと打撃カウントでの1球や、追い込んでから真っすぐ勝負を挑む際の、コースの精度など意識する“ここぞ”の1球が甘かったという。

 「ボール自体はずっと悪くない」と課題は球の質ではなく、場面によって重みが増す1球の精度。「僕が抑えたところで誰も評価はしてくれない」と置かれている立場は十分理解している。

 「ファームにいる間は細かいところを詰めていく作業をやっていかないと」。抑えた、打たれたは関係ない。やるべき事は鮮明に見えている。

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