阪神・岡田監督 王道タクトで球団通算5555勝「当たり前のこと当たり前にできてる」
「阪神4-1巨人」(28日、甲子園球場)
白い歯がベンチで何度もこぼれた。3カード連続勝ち越しで甲子園に乗り込んできた原巨人に3連勝。宿敵をたたきのめした阪神・岡田監督は余裕の笑みだ。
「まあ勢いだけじゃ勝たれへんで(笑)。きっちりと自分らの野球ができてるいうことちゃう?先発が頑張って、バントとか決めたり。普通のセオリー通りに、そんな奇襲なんかしてないわけだから。当たり前のことを当たり前にできてるっていうことやろな」
1リーグ時代から数えて球団通算5555勝。ぞろ目の白星も普段着野球でつかみ取った。先発・才木が快投し、打線は七回に集中打。この3連戦は先発にすべて白星が付き、七回に勝ち越した。岡田監督に言わせると、決して偶然ではない。ラッキーセブンに試合が動くワケがあるという。
「先発は疲れてくる、ブルペン陣も勝ちパターンでそんないいピッチャーはあの七回にいけないとか、いろいろ。だから七回ってそういうふうに何か起きるんじゃないかなあ」
5月は18勝4敗の快進撃で、球団月間最多19勝へあと1勝だ。盛り上がる周囲をよそに、指揮官は勝負の夏を見据え、常に先手、先手を打っている。この5月も不調が続くエース・青柳には再調整期間を設け、中継ぎの富田、ビーズリーを先発へ配置転換。30日・西武戦から幕を開ける交流戦へ、前川、中川、小野寺の1軍昇格を決断した。チームはまだまだ進化の途中だ。
「そらもう、普通の流れで」。パ・リーグ相手でも岡田野球は変わらない。馬なりで独走態勢を築き上げる。
◆首位で交流戦へ セ・リーグ首位で交流戦に挑むのは08、21年に続き3度目。いずれの年も交流戦後も首位だったが、シーズン成績は2位。また31勝、貯金17で交流戦突入は球団最多。
◆球団通算5555勝 1リーグ時代に730勝、2リーグ後はこの試合で4825勝。
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