近本が呼んだ連夜の阪神劇勝 十回2死無走者から口火打!二盗! 「狙っていた」八回一時勝ち越しソロ

 8回、勝ち越しソロを放つ近本
 延長10回、二盗を決める近本
 8回、勝ち越しソロを放ち、ベンチ前で両手を合わせる近本(撮影・高部洋祐)
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 「ヤクルト4-7阪神」(25日、神宮球場)

 高々と舞い上がった白球の行方に球場中の視線が集まった。右翼・山崎の足がフェンス際で止まる。気まぐれな神宮の夜風が、阪神・近本光司外野手(28)の打球を右翼席前列に運んだ。一時は勝ち越しとなる3号ソロに「自分じゃない風(の力)です」。三塁側ベンチ前で夜空を見上げ、風に感謝するように両手を合わせた。

 2-2で迎えた八回、先頭で打席に入った。代わった2番手・清水に対し、カウント2-1から内角高め直球を捉えた。「その打席は(本塁打を)狙っていたんで、真っすぐでもフォークでも、とにかく打球を上げることを意識していた」。4月27日・巨人戦(甲子園)以来となる約1カ月ぶりの一発。43試合目で早くも昨季の本塁打数に並んだ。

 昨年放った3本の本塁打は、全て狙って打ったと話す。近本にはシーズン中、許される状況下で何度か一発狙いの打席がある。本塁打を狙った場合、どんな結果や反応が出るのか、データ収集の意味合いもあるという。

 3連戦初戦の23日だった。3-0の五回、先頭から第3打席に立つと、石川の高め直球を右翼線二塁打とした。実はこの打席でも右中間への本塁打を狙っていた。「(本塁打という)欲を出していったのに、(安打という)結果欲しさで無意識に高めのボールに左手をかぶせて、確実にフェアグラウンドに打つっていうのが勝手に出てしまった。もったいなかった」と苦笑いしつつ、「次は違った欲の出し方をしよう」と糧とした。たゆまぬ日々の備えが、正念場での勝負強さに結び付いている。

 延長十回には2死から中前打で出塁し、劇的勝利の呼び水となった。続く中野の2球目に二盗を成功させ、5盗塁でリーグトップに並んだ。最後は大山の押し出し四球で本塁を踏んだ。不動の1番打者の存在感は増していくばかりだ。

2023-11-05
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