阪神・才木 不振脱出の要因を佐藤義則氏が解説「腕の振りが修正され球威が戻った」

 リリーフカーに乗って場内一周する才木(撮影・立川洋一郎)
 岡田監督と笑顔でタッチする才木(右)=撮影・山口登
 先発し力投する才木(撮影・山口登)
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 「阪神4-1広島」(21日、甲子園球場)

 阪神・才木浩人投手(24)が6回2/3を1失点(自責0)に抑え、4月2日以来となる2勝目を挙げた。力強い直球を投げ込み、広島打線を封じた。デイリースポーツ評論家の佐藤義則氏(68)は不振を脱した要因に、腕の振りが修正されたことを指摘した。

  ◇ ◇

 才木の投球には思い切りの良さがあった。球威があり、制球も良かった。左打者の内角にもしっかりと投げ込むことができていた。

 今季は初勝利を挙げた後、結果の出ない登板が続いた。強い球を上から投げ下ろそうとして腕が上がりすぎてしまったことが不振の要因だった。逆に腕が振れなくなり、球もシュート回転して球威が弱くなっていた。

 この日はそこが修正されて、いい角度から腕が出ていた。指にもしっかり球がかかってバランス良く投げられていた。降板した七回は疲れが出てきたこともあり、悪い時の腕の振りになっていたが、そこまでの投球は素晴らしかった。

 序盤はほぼ直球一本で押した。球が走っていたので、いけるところまで押していこうというバッテリーの判断だったと思う。ただ、直球が多かった分、ファウルで粘られたりして球数が増えた。変化球をうまく交えることで、打者の目先をかわせるし、自分の疲労度も軽減できる。直球ばかり投げていると体力はかなり消耗するからね。より長いイニングを投げるためにはそういう配球の工夫も必要になるだろう。

 2本のタイムリーで3打点を挙げた梅野は開幕から攻守で結果が出ず、本人も相当、苦しかったと思うけど、これで吹っ切れたんじゃないかな。下位を打つ梅野の状態が上がってくれば、好調な上位打線により多くのチャンスで回ることになり、打線全体に厚みが出てくる。久々に勝った才木にとっても、攻守で活躍した梅野にとっても大きな1勝だ。

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