阪神・大山 五回同点3ラン 怒濤の5連打締めの一発「誰も諦めていませんでした」

 「阪神7-10広島」(19日、甲子園球場)

 3番と5番が一発を放てば、4番も黙ってはいなかった。今季初の“クリーンアップそろい踏み弾”の、トリを飾ったのは阪神・大山だ。いきなりの5点ビハインドで始まった試合を、一時は振り出しに戻す起死回生の4号3ラン。甲子園のボルテージを最高潮へ導いた。

 猛虎打線が爆発した五回、怒濤(どとう)の5連打を完成させる一撃でもあった。先頭の代打・渡辺諒が二塁打でチャンスメークし、近本が右前打で続くと、中野が適時打。ノイジーも2打席連続打点をマークし、3点差まで縮めて頼れる4番に打席が回った。

 無死一、二塁で継投したばかりのケムナと相対すると、カウント2-2から138キロスライダーをすくい上げるようにスイング。「点差があっても誰も諦めていませんでした」と思いを込めた打球は、劇的同点弾として左中間最深部へ飛び込んだ。

 5日・広島戦(甲子園)以来、10試合ぶりのアーチも結果的には空砲となり、「追いついたからには勝ち試合に持って行きたかったですし、悔しいですね」と唇をかんだ。佐藤輝とアベック打点を挙げると今季8連勝中で、アベック弾では5連勝中だったが、“OS不敗神話”も崩れた。

 広島の猛攻を受けた初回には、好守でチームを鼓舞した。5点を失い、さらに1死一、二塁のピンチの場面。犠打を試みた玉村の打球を、素早く処理して三塁封殺。チームメートを勇気づけるプレーとなった。

 きっちり仕事を果たしたが、勝利はつかめなかった。「あそこまで粘れたので、追いついたのはプラスですけど、一つ取れるか取れないかで変わってくる。まだまだ課題も出たと思うので、明日しっかりやり返せるように頑張ります」。7連勝はストップしても、4番の闘志はみじんも変わることはない。

 ◆大山&佐藤輝アベック打点&本塁打の連勝止まる 2人が打点を挙げた試合は今季8連勝中、本塁打を放った試合は21年6月から5連勝中だったが、この試合でストップ。

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