阪神・佐藤輝 歴史刻んだ!球団通算8000号 持っテル男ニヤリ「次は9000号を」

 「阪神7-10広島」(19日、甲子園球場)

 メモリアル弾で聖地を沸かせた。初回に5点のビハインドを背負った中、四回に阪神の5番・佐藤輝明内野手(24)が中堅右に2リーグ分立後の球団通算8000号となる8号ソロを放った。三回に3番・ノイジー、五回に4番・大山も一発を放ち、今季初のクリーンアップ本塁打そろい踏み。一時追い付く粘りも実らず、連勝は7でストップしたが、虎打線の勢いは止まっていない。

 乾いた打球音が甲子園中に響き渡り、白球は角度よく舞い上がった。7秒ほどの滞空時間を経て、佐藤輝の放った一撃が中堅右へと吸い込まれる。2リーグ分立以降、球団通算8000号となる節目の一発。「マジですか!?背番号も8だし、キリが良い」。本人も驚きのメモリアル弾だ。

 歴史の扉をこじ開けた一振り。豪快だった。4点を追う四回先頭。玉村が初球に投じた143キロツーシームが甘く入り、これを佐藤輝が強振。「ちょっと上がりすぎましたけど」と振り返ったが、中堅・秋山の頭上を悠々と越す8号ソロだ。

 今季、甲子園5発目で昨年の同球場本塁打数に早くも到達。「いい風が吹いている時に、打てているかなというのはあります」。打撃での対応面の改善にも自信を深めている。

 直近はマリナーズなどで活躍したイチロー氏のように、構えに入る前にバットを自身の前方に突き出している。これは狙いがある。

 「体の向きを真っすぐにしたい。(体のブレをなくすため)真っすぐ(打席と平行に)横に向くイメージで」

 キャンプ中から上体を前傾させた打撃フォームに挑戦していたが、開幕以降の打撃不振に苦しんだ時に右肩が内に入りやすい悪癖があった。4月後半からは1、2年目のように背筋を伸ばして構えるフォームに変更した。

 「真っすぐのラインが重要なんですよ。(前傾より)立った方が構えの感じはいい」。イチロー氏のような構えに入る前の動作から姿勢の意識付けをし、投手がプレートを踏む位置なども確認して微調整する。最善の結果を出すために、打席での準備は抜かりない。

 チームの連勝は「7」でストップ。今年初のクリーンアップ本塁打そろい踏みだったが、今季無傷の8連勝中だった大山とのOSアベック打点の“不敗神話”も止まった。岡田監督は「連勝ってそんな勝てるかいな。明日負けんことやろ」とすぐ前を向いた。

 猛虎の先輩たちが築き上げてきた数字を更新した背番号8も「次は9000号を目指して頑張ります」とニヤリ。これからも幾多の本塁打を演出し、猛虎の歴史を塗り替える。

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