阪神・小幡が神生還で3連敗阻止 八回に岡田監督執念代走攻勢 左手で決勝点もぎ取ったぁ
「阪神2-1ヤクルト」(11日、甲子園球場)
阪神がヤクルトに競り勝ち、またも3連敗を阻止した。同点の八回1死二、三塁で代打・糸原健斗内野手(30)の遊ゴロに、代走起用された三走・小幡竜平内野手(22)が“神走塁”を見せて決勝点をもたらした。12球団で唯一3連敗していない虎。きょう12日からは甲子園で2ゲーム差で追う首位DeNAと3連戦。3連勝なら一気に首位再浮上だ。
虎の執念を凝縮したような1勝だ。1-1の八回1死二、三塁。糸原の遊撃右への打球に三走・小幡がゴロゴー。ホームへ魂のヘッドスライディングだ。捕手内山のタッチをかわすように生還。鮮やかな“神走塁”で決勝点をもぎ取った。岡田監督も大喜び。“エアータッチ”で殊勲打の糸原をたたえた。
「もういけるなではなく、いくしかない。頭しかないと思って。とっさに頭から行きました」と小幡。「イトさん、ありがとうございます」と先輩を立てると、「小幡がセーフになってくれたので、ホント感謝したい」と糸原も頬を緩めた。
岡田監督の代走攻勢が勝利を呼び込んだ。先頭・ミエセスが左前打で出塁すると、代走・島田、坂本がバント失敗すると間髪入れず代走・小幡を送った。木浪が三塁・村上のグラブをはじく二塁打でつなぎ、最高の舞台をお膳立て。さらに糸原にも代走・植田をコール。この回だけで代走3人をつぎ込む勝負勘がさえ渡った。
「一番は植田なんですけどね、九回にもう一回あると思ったんでね。だから島田を行って…。坂本は足が速くないので、ずっと抑えていたキャッチャーを普通は変えないんですけど、勝負でね。残っているので足が速いのは小幡だったんで」
試合後、岡田監督は積極タクトの意図をそう説明した。先の先を読む采配でまたしても3連敗を阻止した。それでも指揮官は余裕たっぷりに、さらにその先を見据えている。
「3連敗しないって言うたらいつも1勝2敗なるやんか(笑)。長いシーズン5連敗、6連敗はするよ。はっきり言って。まあ2、3回しても平気やからな。まあ、でもしない方がええけどな。今日の勝ち負けで明日なんか気持ち的に全然違うし、こういうゲームをしのいだのは大きいよな、やっぱりな」
12日から2ゲーム差で追うDeNAと甲子園で首位攻防3連戦。初戦から今永と青柳のエース対決だ。「もうちょっと点を取りたいな」と指揮官。この夜の勝利から、再び上昇気流に乗る。
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