阪神の不振脱却へ奇策「2番梅野」も大ブレーキ 岡田監督「ちょっと強引にいくからな」「個人個人の調子上げなあかん」
「阪神4-8巨人」(26日、甲子園球場)
打線の大幅てこ入れは実らなかった。20試合目で阪神・岡田彰布監督(65)は「2番・梅野」の奇策を仕掛けた。「ちょっと強引にいくからな、右に打つとか、バントとかもできるかと思ったけど」。つなぎの打撃を期待したはずが、ことごとく打撃不振の梅野にチャンスが回ってしまう。「ちょっとあそこがポイントやった」と振り返ったのが1点を追う七回の攻撃だ。
1死から代打・井上が四球で出塁。好調の近本を迎えたところで巨人は先発・戸郷からサイドスロー・大江にスイッチする。「9番からでも左ピッチャーくるからな。(近本と中野の)間に(梅野を)入れといたらなあ。ちょうど当たるやろと思たらホンマになあ。ええタイミングやったけど」。近本は死球で好機拡大。将の狙い通りだったが、梅野は空振り三振。中野も一ゴロに倒れ、反撃ムードがしぼんでしまった。
5番手・岩貞が代打・長野に3ランを浴びたのは直後の八回だ。「1点差やったらチャンスあったと思うけどなあ。ホームランが痛いわ。犠牲フライだと思っていたけど」。ダメ押しの被弾に岡田監督もがっくりだった。
5番・ノイジーも2併殺と大ブレーキ。22日・中日戦でのストライクボールの判定から調子を崩し、これで3試合連続無安打と元気がない。「今やったらノイジーが一番悪いかもわからんなあ」。開幕から期待通りの働きを見せていただけに、岡田監督も心配顔だ。
「そんなにコロコロ変えないからな、俺は。バッターって何番打とうが、その選手の攻めをしてくるわけやからな。個人個人の調子を上げなあかんいうことやからのお」。2連敗で貯金1となったが、ヤクルト、広島も敗れたため、2位はキープ。混セが続く中、岡田監督は辛抱強く、打線爆発のときを待つ。
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