阪神・岡田監督 青柳にあきれ顔「ストライク入らん」「ずっと良くないよ!」虎連敗で3位転落

 3回、小笠原にタイムリーを打たれる青柳
 3回途中で青柳(17)を降板させる岡田監督(右)=撮影・飯室逸平 
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 「中日4-1阪神」(21日、バンテリンドーム)

 エースの背信投球に、指揮官もあきれ顔だ。阪神は2夜連続の逆転負けで3位転落。岡田彰布監督(65)は今季最短の2回2/3で2試合連続KOとなった青柳晃洋投手(29)に「ずっと良くないよ!」など厳しい言葉を連ね、奮起を促した。昨季セ・リーグ投手3冠の右腕が再び輝く日を、みんなが待っている。

 エースらしからぬ姿に、試合後の岡田監督はあきれ返っていた。「昨日と一緒やな。昨日と一緒のコメントにしといて」。前夜の西純に続いて、青柳も3回途中7安打4失点のKO。昨季4勝8敗と苦しみ、5年連続負け越し中の名古屋で首位陥落。僅差のゲーム展開を予想していただけに、青柳への失望感を隠さなかった。

 「今日なんかはな、開幕投手同士のゲームやから、そら重要性分かるやんか。こっちも点取れんのになあ。最初にうまいこと、ラッキーで1点取れたー、はい、すぐ逆転じゃのお。結局、そうなるやろ、う~ん」

 将も思わずため息だ。青柳は初回に1点の援護をもらいながら直後に逆転を許すと、二回も1失点。三回は四死球で2死一、二塁から投手の小笠原に適時打を浴びてしまう。

 開幕前から制球面を指摘してきただけに、岡田監督も我慢の限界だ。「ずっと良くないよ!」。ついつい語気も強くなる。青柳と直接、話し合っていたクイックモーションについても苦言を呈した。

 「クイックというのはバッターのタイミングを外すということやんか。でもそのボールがストライク入らんかったらバッター振れへんで。ボール、ボールなったら一緒やんか」

 改善策を問われると「最多勝2年(連続)のピッチャーにストライクが入るように練習せえとは言えんやろ」と苦笑い。信頼を込めて1軍で使い続けるのかという質問には「それは分かれへんよ。今終わったところやからな」と容赦なかった。

 エースの背信投球でチームは3位に転落。虎にとっての鬼門・名古屋で落とした星だから当然痛い。岡田監督自身、前回の阪神監督5年間で通算23勝36敗1分。ただ、5年間で3年勝ち越しており、リーグ優勝した05年も6勝5敗だった。エースの復調とともに名古屋での戦いがペナントレースの行方を左右することは間違いない。

 連敗阻止へ、22日は“7回完全男”の村上が先発だ。若い力で流れを変える。今年は鬼門にしたくない。

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