岡田阪神 惜っしい~3連勝ならず 打線手応えも先発・西純に苦言「3回目か。ほとんど同じやで」

 「阪神5-7広島」(20日、甲子園球場)

 阪神は広島に逆転負け。同一カード3連勝はならず、リーグ最速10勝目もお預けとなった。それでも九回には1点を返し、なおも一発出れば逆転サヨナラの見せ場を演出し、粘り腰を見せた。岡田彰布監督(65)も打線のつながりに手応えを示した。ヤクルトに並ばれたが首位はキープ。21日からの中日戦(バンテリン)で再進撃を図る。

 逆転サヨナラへの期待感は一瞬にして悲鳴に変わった。3点を追う九回。1点を返し、なお無死一、二塁と好機で5番・佐藤輝は左飛に倒れ、最後は頼みの代打・原口が遊直の併殺でゲームセット。試合後、「最後は雰囲気があったか」と問われた岡田監督は悔しそうに口を開いた。

 「いや、そらあるどころちゃうやろ。2点までや言うとったけどなあ。3点じゃきつかったなあ」

 またしても西純が誤算だった。初回にいきなり2失点。打線がすぐさま逆転したが、2点リードの四回1死満塁から代打・松山に走者一掃二塁打を献上。4回途中5失点KOに指揮官はあきれ顔だ。

 「いやいや、だから同じことをな。3回目か。ほとんど同じやで。立ち上がりから。コントロールよ」

 次回の登板については「まだ分かれへん」と明言を避けたが、2軍では伊藤将が左肩の違和感から実戦復帰。1軍へ着々と準備を進めている。1軍先発陣は軒並み好調をキープしているだけに、微妙な立場となった。

 敗れはしたが打線には手応えをつかんだ。「明日つながったらもう大丈夫」。指揮官が前夜にそう予言した通り、初回から3点を奪って逆転するなど反発力を発揮。「流れ的に逆転したからな。あそこでピッチャーが頑張ればすんなりいったと思う」と納得顔だ。

 近本、中野の1、2番がチャンスメークし、ノイジー、大山も打点を記録。打線につながりが出てきただけに、佐藤輝が目立ってしまう。3-2の二回は1点を追加し、なお1死満塁から空振り三振。指揮官も苦笑いを浮かべるしかない。

 「あそこもそうやけど、最後もそうやけどなあ。ボール球をやっぱり。パッと途切れてしまうよなあ。5番と6番でどっちか打たなあかんねん。普通に考えても」

 今季初の甲子園での同一カード3連勝&リーグ10勝1番乗りはお預けとなったが、ヤクルトと並び首位はキープ。21日から敵地・バンテリンドームで今年最初の中日3連戦だ。2カード連続勝ち越しへ、竜退治から仕切り直しだ。

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