阪神・木浪 逆転サヨナラ演出打 さすが打率4割男!「この勝ちはすごくデカい」

 「阪神2-1広島」(18日、甲子園球場)

 劇的勝利へ、“絶好調男”がつないだ。1点を先制された直後の九回。阪神・木浪聖也内野手(28)が価値ある一打で、逆転サヨナラ勝ちをお膳立てした。

 「本当に西さんがずっと頑張ってくれてたのに、なかなかアレだったんで。梅野さんも出てくれましたし、とにかくつなごうという気持ちだけですね。それで初球からいきました」

 梅野が右前打を放ち、1死一塁。栗林の初球、149キロ直球を迷いなく振り抜いた。鋭い打球は右翼線へ。1死二、三塁と好機を拡大。

 広島の先発・九里に苦しんだ打線。チーム初安打を放ったのも木浪だった。三回1死でカウント1-2から132キロツーシームを捉え、左前へ。ただ、後がつながらず。西勇が好投を続ける中で、自身も四回には2死満塁で二ゴロに倒れた。

 「今日に限っては投げている姿が、すごく伝わってきたんで、何とかして点数を取りたいなというのは野手にも伝わっていたと思う」。西勇が前回登板した11日・巨人戦(東京ド)も援護ができていなかった。この日も、もどかしい状況が続いていただけに「この勝ちはすごくデカい」と右腕に初星がついたことを喜んだ。

 小幡と遊撃争いを繰り広げる中で、8試合連続で先発出場し、今季4度目のマルチ安打。打率・440と好調をキープ。得点力不足に苦しむ中で、欠かせない存在となっている。その勢いで、チームを引っ張っていく。

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