阪神・岡田監督決断、ドラ1森下が2軍降格&井上昇格 打線奮わずハマスタ10連敗で首位陥落

 「DeNA2-1阪神」(16日、横浜スタジアム)

 阪神はDeNAに敗れ、レギュラーシーズンでは昨季から横浜スタジアムで球団ワーストタイの10連敗となった。今季初のカード負け越しで首位も陥落した中、試合後に岡田彰布監督(65)はドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=の2軍降格を明言。代わって井上広大外野手(21)が昇格する。森下はこの日プロ初の1試合3三振を喫しただけでなく、20打席連続無安打という大不振もあっての降格となった。

 ハマの虎党が盛り上がったのは、4番・大山のソロが飛び出した瞬間だけだった。鬼門・横浜スタジアムで昨季からレギュラーシーズン10連敗。今季初のカード負け越しで、首位陥落となった。

 「(平良は)良かったなあ。1、2番が完璧に抑えられたしなあ。左(打者)がなあ」

 試合後、岡田監督はサバサバとした表情で振り返った。1番・近本、2番・中野がともに4タコ。好調の木浪も2三振とチャンスを作れない。八回は3人連続での代打攻勢を仕掛け、その裏には岩貞、加治屋を投入。執念のタクトを振るったものの、打線の沈黙が響いた。

 わずか4安打1得点。この日は森下を3試合ぶりにスタメン起用したが、1点を追った七回2死二塁では3球三振に倒れるなど、プロ初の1試合3三振。試合後、岡田監督は帰阪前の新横浜駅で再び取材に応じ「森下?もう(2軍に)落ちたよ、バット出えへん、見送りばっかりで」と2軍降格を明言した。

 この日の結果、内容だけのものではない。4日・広島戦の3打席目で右前打を記録してから、20打席連続無安打と大不振。打線のてこ入れへ、ついに断を下した形となった。

 「ずっと良かったからな。こんなに悪なるんやな。それが俺もちょっと不思議やな。バットが出て打ち損ないとかやったらええけど、バットが出んかったら何も起きんもんな」

 ルーキーの急変ぶりに指揮官も首をかしげるしかない。キャンプ、オープン戦とアピールを続け開幕スタメンに抜てき。同2戦目にはプロ初安打を放つなど順調に滑り出したはずだったが、プロの壁にぶつかり、開幕早々に試練が訪れた形だ。

 代わりに井上の昇格を決めた。開幕2軍スタートも、ウエスタントップの4本塁打を記録。岡田監督が「1軍の戦力」と認めるキャンプMVP男にチャンスを与え、打線を活性化させる。

 試合前には湯浅を登録抹消。守護神不在で打線の奮起が求められる中、18日からは甲子園に3連勝中の首位・広島を迎える。鯉料理でまずは連敗を止め再進撃を図る。

 ◆ワーストタイ横浜10連敗 阪神が2022年6月28日からこの日で球団ワーストタイとなる横浜10連敗。99年8月18日~00年5月19日以来、23年ぶりの屈辱となった。この期間は99年7月9日~00年7月13日までナゴヤドーム13連敗も記録。横浜を除く最近の同一球場10連敗は東京ドームで11年10月11日~12年9月14日、2分けを挟んでのものだった。

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