阪神・佐藤輝 2戦連続スタメン落ちに燃えた 5打席ぶり安打、鬼肩好守も魅せた

 7回、右前打を放つ佐藤輝(撮影・伊藤笙子)
 5回、伊藤の打球をキャッチする佐藤輝
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 「DeNA8-3阪神」(14日、横浜スタジアム)

 2試合連続スタメン落ちの阪神・佐藤輝が、途中出場で攻守両面において意地を見せた。青柳降板による富田への継投の兼ね合いで、五回2死二塁から三塁守備へ。富田は最初の打者となった伊藤に、いきなり三塁線へ強烈な当たりを浴びたが、佐藤輝がダイビングキャッチ。適時打を覚悟した打球を三ゴロに変えた。失点を阻止した代わりばなのビッグプレー。「途中からでも関係ないです。集中してました」と静かに振り返った。

 七回には9番というなじみのない打順で、この日最初の打席を迎えた。先頭の木浪が内野安打で出塁。無死一塁でエスコバーと相対した。フルカウントからの7球目。155キロ直球をはじき返すと、打球は高くバウンドして一塁・佐野の頭上を越えて右前へ。5打席ぶりにHランプをともして、チャンスを演出した。

 らしくない当たりでも、確かにつかんだ1安打。喜びをかみしめるように、一塁上で4度手をたたいた。調子が上がらず打席の中で試行錯誤はあっても、持ち味の力強いスイングは変わらない。「それがなくなったら終わりなので」-。開幕から10試合目までクリーンアップを任されていた男が、主軸としての矜持(きょうじ)を示して球場を後にした。

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