阪神・青柳 5失点KO「結果がすべて」チームは鬼門ハマスタ9連敗
「DeNA8-3阪神」(14日、横浜スタジアム)
エースも鬼門を打ち破れなかった。阪神は幸先よく2点を先行しながら、逆転負けで連勝ストップ。今季自身最短の4回2/3で8安打5失点と乱れた先発の阪神・青柳晃洋投手(29)は、「結果がすべて」と悔しさをにじませた。これで昨年6月28日から横浜スタジアムでは9連敗となった。
虎のエースも鬼門にのみ込まれた。今季3度目の先発となった青柳が4回2/3を8安打5失点KO。5回をもたずに降板するのは昨年8月16日のヤクルト戦(神宮)以来で、チームは昨年6月28日以降ハマスタで9連敗となった。2勝目を狙った開幕投手は「結果がすべてなので。自分の技術不足かなと思います。いいところ(コース)でボールだったらカウントが悪くなりますし、それの繰り返しだった。どうにかしなきゃいけなかったんですけど、今日の僕には何もできなかった」と潔く敗戦を受け止めた。
「ストライク先行できなかった」と安藤投手コーチが敗因に挙げたように、制球に苦しみ、中盤に崩れた。
2-1の五回。1死から佐野に右翼フェンス直撃の三塁打を浴びた。続く神里への初球が死球となり、宮崎に四球を与えて塁が埋まった。1死満塁で4番・牧を迎えたが、初球から3連続ボール。フルカウントまで整えたが、最後は押し出し四球で同点に追い付かれた。
傷口はさらに広がった。次打者の桑原の左犠飛で勝ち越しを許すと、関根には127キロのシンカーを、この日3安打目となる右翼線への二塁打とされた。この回だけで悪夢のような4失点。岡田監督がたまらずベンチを出て、降板を告げた。
この日はマウンド上で何度も浮かない表情を見せた。初回から三回まで毎回、先頭打者を出塁させるなど、立ち上がりから苦心が続いた。バッテリーを組んだ梅野は「ゴロを打たせていくピッチャーだから、そこで勝負できれば良かったが勝負できなかった」と悔やんだ。粘りが身上の青柳だが、強力打線に耐え切れなかった。
オフに自主トレをともにした村上から刺激を得ていた。12日の巨人戦(東京ド)で七回まで完全投球を演じた“後輩”に「負けないように」と意気込んでいたが、地元・横浜で快投を演じることはできなかった。女房役の梅野は「次リベンジというか、勝っていけるようにするのがバッテリーとして大事」と青柳の思いを代弁。右腕も顔を上げた。
◆青柳のKO 5回もたず降板は昨年8月16日・ヤクルト戦(神宮)の4回4失点(自責3)で敗戦投手以来。
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