阪神・岡田監督 佐藤輝の爆発に期待「東京D行ったら変わるやろ」2010年T-岡田のように
阪神・岡田彰布監督(65)が10日、新大阪駅で取材に応じ、オリックス監督時代の2010年のT-岡田を例に挙げ、佐藤輝の爆発に期待を寄せた。11日から巨人3連戦。主砲はここまで打率・160と不振にあえぐが、狭い東京ドームに場所を移し大暴れする可能性は十分にある。また「負けてるチームは何してくるか分からん」と5連敗中の原巨人を警戒した。
佐藤輝のブレーキは大爆発の予兆かもしれない。ここまで打率・160、0本塁打、1打点。前日も3三振とサッパリだった。それでもまだ開幕8試合。球場が変われば、気分も変わるはず。岡田監督は悩める24歳に、かつてのまな弟子の姿を重ね合わせていた。
「(気分は)そりゃ変わるやろ。東京ドーム行ったら、T(-岡田)と一緒やん。オリックスの時もそうやったやん。Tだって打ったし。東京ドームで、レフトにホームラン打って、それからやん」
岡田監督が思い返したのはオリックス監督1年目の2010年。T-岡田は3月20日の開幕から5試合で打率・118、0本塁打と大不振に陥っていた。だが、東京ドームに場所を移すと、30日・日本ハム戦でシーズン1号を含む4打数3安打1打点の大暴れ。翌31日の同戦は1点を追う九回に守護神・ウルフから左翼席へ逆転3ランを突き刺し、岡田監督に通算400勝をプレゼントした。T-岡田は4月2日・ロッテ戦(京セラ)でも3試合連続アーチ。同年最終的には33本塁打で初のキングに輝いている。
「東京ドーム行ったら何かな、狭いっていうかな。すぐ(打球がスタンドに)行きそうな感じやからな。打者心理も?そりゃ大きいよ、そんなもん」
9日・ヤクルト戦の試合後、「そら打たんかったら外すよ。しゃあない」とスタメン落ちを示唆していた指揮官は変わり身を期待。佐藤輝自身も昨季、打率・261、3本塁打、ビジター球場別トップ12打点を記録。東京ドームと好相性を誇るだけに、今季初の伝統の一戦で覚醒する可能性は十分にある。
対する原巨人は5連敗中。それでも岡田監督に油断はない。「負けてるチームとやるの嫌やけどな。何してくるか分からんしな」と警戒。チーム状態について聞かれると「原のことまで知らんよ」と笑い飛ばした。第一次政権5年間では巨人に3度勝ち越している。15年ぶりとなる熱い伝統の一戦が、敵地から幕を開ける。
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