阪神・中野 WBC世界一で山形県&天童市が「観光大使」案検討 「世界一、ペナントでアレなら県民のみなさんも喜んでくれる」

 侍JAPANのメンバーとして第5回WBCで世界一に輝いた阪神・中野拓夢内野手(26)に、山形県と同県天童市が「観光大使」就任へ前向きに検討していることが5日、分かった。

 山形県は開催前から、WBCでの活躍を条件に可能性を示していた。

 「山形県としても活躍次第ではあるんですけど、活躍をした暁には『やまがた特命観光・つや姫大使』やスポーツ大賞など、それなりの検討はしていきたいと思っています」

 直近では「塞王の楯」で第166回直木賞を受賞した作家の今村翔吾が昨年末に「やまがた特命観光・つや姫大使」に任命された。俳優の眞島秀和ら著名人も観光大使を務めるが、野球選手はまだいない。決定すれば、中野が球界の第一人者となる。

 山形県からのサプライズもあった。2月上旬にブランド米「雪若丸」30キロ、「総称山形牛」10キロが宜野座に届けられ、阪神のチーム宿舎の食事会場で振る舞われた。「野球の世界一決定戦に向け、海外の選手と戦うためにもお肉を食べてほしいなと思いまして」と、県を代表して頑張ってもらいたい一心から、贈呈につながったという。

 また天童市も年始に中野が表敬訪問をした時に天童牛や乾麺、日本酒の出羽桜などを贈呈したという。今回のWBC優勝決定後に担当者が取材に応じ「世界一に貢献したということで具体的に何か表彰はしたいよねという話が上がっています。観光大使などがあるので、その部分で検討していきます」とコメントしていた。

 ダイレクトではないが、中野も地元からの応援、後押しを感じていた。「横断幕とかもしてくれたり、いろいろ地元でやってくれてそこはうれしく思います。もちろん力になります。今後の自分の活躍ももっともっと大事になってくると思いますし、少しでも山形県からプロ野球選手が出るように自分自身も元気や勇気を与えていけたらと思います」と地元を背負い、これからも戦っていく。

 WBCで世界一の栄冠に輝いた中野は、開幕4連勝中と勢いに乗る阪神で「アレ」を目指している。「WBCで世界一になって、ペナントでアレになったら自分自身最高な一年になりますし、県民のみなさんももっともっと喜んでくれると思うので、まだまだ先は長いですけど、いい報告ができるようにこれからもやっていきたいと思います」と力強く決意した。

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