阪神・ドラ1森下 マルチ2打点 プロ初お立ち台に「サイコーでぇす!」強心臓ぶり発揮

 「阪神6-2DeNA」(2日、京セラドーム大阪)

 阪神のドラフト1位・森下翔太外野手(中大)が2安打2打点の活躍で開幕3連勝に貢献して、初めてお立ち台に上がった。満塁機に巡ってきた2度の打席をそれぞれ得点につなげて、ポイントゲッターとして輝いた黄金ルーキー。3万6003人の大歓声を浴びて、「いや、もう…サイコーでぇす!!」と喜び爆発させた。

 二回の第1打席で左前打を放つと、三回1死満塁ではカウント2-2からの137キロ直球に反応し、左前適時打をマーク。一塁ベース上で白い歯をこぼした。さらに四回は2死満塁から、変化球を見極めた価値ある押し出し四球にガッツポーズを決めた。

 三回と四回はいずれも前打者の佐藤輝が四球を選び、作った満塁のチャンスだった。「テルさんが前で打ってくれると気持ちは楽ですけど、勝負されなかったり、フォアボールが絶対多くなるので、(自分に)来い来いという感じでした」と、新人らしからぬ強心臓ぶりを発揮した。

 初のお立ち台では、とびきりのスマイルで虎党のハートをつかんだ森下。東海大相模高時代からいじられキャラで、笑みを絶やすことはなかった。中大4年時、大学日本代表で巨人ドラ2・萩尾(慶大)らとチームメートになっても“立ち位置”は変わらず。野球エリートとして実績を重ねても、仲間からの愛あるいじりを笑顔で受け止め、周囲を和ませてきた。

 開幕カードを戦い終えて、「始まったばかりがウソみたいな疲労感」と本音もこぼしつつ、「条件はみんな同じなのでフレッシュにやっていきたい」。若々しさを醸しだして、目線を次なる戦いの地・広島に向けた。

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