阪神ドラ1森下「6番・右翼」いざ出陣 岡田監督の期待大 対左腕キーマンに指名

 開幕前日の独特な雰囲気を、阪神ドラフト1位ルーキーの森下翔太外野手(22)=中大=は感じ取っていた。練習後に多くの報道陣に囲まれ、カメラ用のライトが顔を照らす。それでも、全く動じない。ハキハキとした言葉で自信を漂わせた。

 「いつもの練習よりかは緊張感はあったかなと。楽しみですね」

 「6番・右翼」での開幕スタメンデビューが決定。記念すべきプロ初打席も迎えることになるが、「長いプロ生活の1打席にしかならない」と特別視はしない。それ以上に大切なのは、チームの勝利。「先に点を取ることが大切。打点にこだわりたい」とポイントゲッターらしく、プロ初打点を目標に据えた。

 DeNAの先発は左腕・石田。岡田監督は新助っ人・ノイジーとともに「明日の開幕には(スタメンに)名を連ねると思います」と改めて開幕スタメンを明言。対左腕攻略のキーマンに指名した。森下も「個人ではしっかり見ておこうかな」と“自主学習”でデータを蓄積。指揮官の期待に応えるべく、ぬかりなく準備を行った。

 オープン戦では17試合に出場し、51打数16安打、12球団2位の打率・314をマーク。3本塁打、8打点も挙げ、チーム4冠となった。それでも「本番はこれからなので」と過剰な自信を持つことはない。「チームの戦力にならないといけない。何が何でも点が取れるような打席の内容にしたい」と泥くさく、チームの勝利に徹する。

 「自分の持ってる力を120%出すんじゃなくて100%、80%くらいでもいい。自分の出せる範囲でやっていきたい」。プロ1年目の開幕なんぞ、スペシャルなことではない。自らにできるベストを尽くすのみ。チームが勝てば、それでいい-。

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