阪神・ドラ1森下“恐怖の6番”になる チーム4冠 OP戦12球団2位の打率・314

 「オープン戦、オリックス5-2阪神」(26日、京セラドーム大阪)

 試合終了後、グレーパーカのフードからのぞく阪神のドラフト1位・森下翔太外野手(中大)の目はギラついていた。開幕で与えられた席は、チームの命運を大きく握るポイントゲッターの座。その役割を意気に感じたかのように、声を弾ませた。

 「自分が一本出せれば、チームにとってプラスな働きができると思う。結果を残して岡田監督の期待に応えたいです」

 開幕オーダーを想定して臨んだ24日からのオリックス3連戦(京セラ)全てに「6番・右翼」でフル出場。この日は4番・大山、5番・佐藤輝が四球で出塁した四回1死満塁で打席を迎え、二ゴロで打点を挙げた。

 「大山さん、輝(佐藤輝)さんが前にいる中で(2人に)フォアボールが増えてくる」と両スラッガーの後に座る責任の大きさは重々承知。「(前の打者の)フォアボール後の打席にこだわりを持ってやっていきたい」と“恐怖の6番”になるコツも理解している。

 オープン戦では17試合に出場し、51打数16安打、12球団2位の打率・314を記録。3本塁打をマークし、8打点を挙げた。安打数、打率、打点、本塁打でチーム4冠を獲得。「打率が残せるっていうのは一つの強みになる」と胸を張った。

 猛虎打線の中心として約1カ月駆け抜け、結果を残した背番号1。ただ、みじんたりとも慢心はない。「一回この結果はリセットされるので、新たな気持ちで臨みたい」。目標の新人王獲得も夢ではない。秘める潜在能力を、3・31から解き放つ。

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