阪神・佐藤輝 進化弾!新フォームで会心のライアン撃ち 岡田監督「ええ感じちゃう」

 3回、ソロを放つ佐藤輝(投手・小川)=撮影・西岡正 
 1回、打席で足を上げる佐藤輝
 3回、右越えにソロを放ち生還した佐藤輝(左)はミエセスに迎えられる(撮影・中田匡峻)
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 「オープン戦、ヤクルト0-8阪神」(17日、神宮球場)

 阪神・佐藤輝明内野手(24)が17日、ヤクルト戦に「5番・三塁」で出場し、オープン戦第1号をマークした。前日の練習から右足の上げ方を抑えめにした新フォームに着手。早速、結果を残した。第5回WBCで侍ジャパンの一員として米国での決勝ラウンドを戦う中野には「お土産」をねだり、自身もいつか同じ舞台で輝くことを夢見た。チームは8-0で快勝し、オープン戦4連勝を飾った。

 時がゆっくりと過ぎていくように、放物線が右翼席に向かって伸びていく。両手に残る感触に確信を抱き、佐藤輝は打席内でピタッと止まった。オープン戦42打席目で飛び出した第1号。「インコースのいい球を引っ張れたんで」と頬が緩む。新フォームでの進化を発揮した本塁打だ。

 変化球攻めからの直球にうまく対応した。4点リードの三回1死走者なし。3球連続で小川がチェンジアップを投じていたが、カウント1-2からの5球目に140キロ直球が真ん中内寄りに入ってきた。この球を射抜く。

 曇天の空めがけて上がった打球はスタンドに突き刺さり、佐藤輝は涼しい顔でダイヤモンドを一周。「(配球の読みは)頭にありました。いい感覚になっていると思います」。好感覚を抱く裏側には、ある変化があった。

 それは、右足の上げ幅を従来よりもやや抑えめにすることだ。前日の室内練習場での打撃練習から足のステップを変え、「そっちの方が良い感じだからです」と、この日は試合でさっそく実践。最高の形につながり、岡田監督も「昨日な、ステップを変えてやってたけど、ええ感じになってきたんちゃうかな」と目尻を下げていた。

 前夜はWBC準々決勝・イタリア戦を宿舎で視聴した。大谷の熱投、岡本和の3ランを含む5打点…。見どころ満載の一戦に興奮し「アメリカでも頑張ってほしい」と世界一奪還の実現を期待する。

 さらに、阪神のチームメートで同期かつ仲良しの中野にはリクエストも。「アメリカのお土産ほしいです(笑)」。多忙な侍戦士を気遣い、連絡などは控えているというが、報道陣を通じていたずらっぽくおねだりした。

 WBCに出場する各国の強打者に刺激を受ける日々。「みんなすごいっしょ」と笑うが、1次リーグC組の最終戦で全打点を挙げた米国の主将・トラウトの姿には「しぶといっすよね。勝負強さが理想?もちろん」と尊敬のまなざしを向ける。 「何年後か分からないけど、侍ジャパンに入りたい」。いつか同じWBCの舞台に立つ。そのためにもまず己の技術を高めていく。

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