阪神・大山に春よ来い 21打席ぶり安打も後が続かず 岡田監督「心まで読めんよ」

 「オープン戦、阪神4-5日本ハム」(11日、甲子園球場)

 阪神の大山悠輔内野手(28)が11日、オープン戦・日本ハム戦(甲子園)の三回に左翼線二塁打を放ち、対外試合21打席ぶりの安打を記録した。一方で六回1死一、三塁の絶好機ではカウント、3ボールから打ちに出て遊ゴロ併殺に倒れた。岡田彰布監督(65)はもどかしさを口にしつつ、4番の復調を願った。

 待望の1本が出た。大山は三回の第2打席、2死一塁から吉田の145キロ直球を引っ張り、痛烈な左翼線二塁打を放った。4日のオリックス戦(甲子園)で左前打を記録して以来、対外試合では21打席ぶりの快音だった。

 復調の契機になると思われたが…後が続かない。第3打席では中飛を打ち上げ、六回1死一、三塁の絶好機で立った第4打席ではカウント3-0と打者有利の状況から宮内の低め直球に手を出し、遊ゴロ併殺に倒れた。「いい打席もあれば反省もある」。短い言葉に苦悩が見え隠れした。

 「『打て』のサインには『打て』と『待て』があるやんか。『打て』やから全部バット振るんちゃうよ」。岡田監督ももどかしさを隠せなかった。初回2死三塁で迎えた第1打席では、カウント3-2からボールを見極め四球を選んでいた。それだけに六回の打席が残念でならなかった。不振脱却への焦燥が及ぼす悪循環なのか。指揮官は「心まで読めんよ。読めるんやったらええけど」としつつ、自身の胸元を指さし「それはもう、ここしかないやんか」と心理面の影響を指摘した。

 オープン戦とはいえ、不振を極める4番に対し、岡田監督は「この時期じゃ気にならんよ」と語るなど、強い信頼を置いてきた。大山は「時間はあまりないと思って、1試合1試合、1打席1打席を大事にしてシーズンに向けて準備をしていく必要がある」と顔を上げた。誰よりも主砲の浮上を願うのは指揮官に他ならない。

 ◆大山が21打席ぶり快音 大山が対外試合6試合、21打席ぶりの安打で今季初長打。今季は4日・オリックスとのオープン戦第1打席で左前打を放つまで対外試合23打席で快音なし。それからこの日の第1打席まで20打席安打がなかった。

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