阪神ドラ1森下の礎に“牧イズム” 「言葉や姿勢が輝いていた」

 「オープン戦、阪神6-0日本ハム」(10日、甲子園球場)

 ついに、待望の一発が飛び出した。阪神ドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=が10日、「3番・右翼」で出場し“プロ初”&甲子園初本塁打を放った。開幕スタメンに向けて猛アピールを続ける大砲候補。そんなルーキーは、大学先輩「牧さん」の背中を今も追い続けているという。

  ◇  ◇

 “牧イズム”が森下の礎となっている。中大入学当初はメンタルの浮き沈みが激しかった。1年春からレギュラーとして活躍してベストナインも獲得したが、その後は好不調の波にのまれて成績は下降の一途だった。

 「(2学年上でDeNAの)牧さんはプレー中にかける言葉や姿勢が輝いていた」。先輩の常にひたむきな姿に魅了され、心を入れ替えた。

 9日のWBC日本代表対中国戦では、その牧が右翼へのソロ弾を放った。テレビ観戦していた森下は「ホームランを打っている姿を見てすごい刺激になりました」と目を輝かせる。

 「自分もゆくゆくはWBCで核となる選手になりたいと思っている」。師匠が結果を残した翌日にかけた“聖地初本塁打”。背番号1は、プロの舞台でも先輩の背中を追い続ける。(デイリースポーツ・阪神担当・北村孝紀)

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