板山 岡田阪神OP戦1号で開幕スタメン前進 指揮官絶賛「(左の外野手で)一番いい」

 ナインの出迎えを受ける板山(撮影・中田匡峻)
 1回、小川(右)から先制2ランを放つ(撮影・高部洋祐)
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 「オープン戦、ヤクルト2-5阪神」(25日、ANA BALL PARK浦添)

 逆風を切り裂いた放物線が、阪神・板山祐太郎外野手(28)の執念を物語っていた。打球が右翼芝生席にいた野球少年のグラブに収まる。スタンドイン確認後もスピードを緩めることなくダイヤモンドを回り、引き締まった表情を保ち続けた。

 「やってきたことを出すだけだと思った。積極的にいくのは試合が始まる前から分かっていた」。初回1死二塁。1ボールからヤクルト開幕投手候補・小川の外角低め直球を捉え、オープン戦チーム第1号となる先制右越え2ランを放った。

 ヤクルトが右腕で継投してくる予定であったことから、岡田監督はドラフト1位・森下(中大)らではなく、スタメンに左打者を起用。指揮官の期待に最高の形で応えるアーチとなった。

 紅白戦、対外試合は7試合で、20打数5安打で打率・250、1本塁打、5打点。11日の紅白戦初戦のマルチ安打など印象的な活躍を見せており、指揮官は定位置を狙う左の外野手の中で「今やったら板山が一番いいわな」と絶賛。左翼本命のノイジーが故障で出遅れていることもあり、「(開幕スタメン候補にも)当然入ってくるやろ。レギュラーポジションをとったとこまでみんないってない」と板山の奮起を促すように活躍を期待した。

 だが、2打席目以降は3打席連続で凡退。「大事にいきすぎた打席もあった」と1打席目で結果を残した後、快音を続けられなかったことを悔やんだ。

 1打席の重みも日に日に増し、ライバルの結果も自然と目につくようになってきた。「どうしても結果が欲しいという中で僕の癖としては力みにつながるので、リラックスを保ちながら。自分ができることを一生懸命やっていきたい」。森下、井上ら若手と両翼の座を争う中でも、真の敵は己のみ。結果を積み重ね、手の届くところまできたチャンスをつかみ取る。

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