阪神・大竹 開幕ローテ大前進 現役ドラフト左腕を岡田監督絶賛「見ての通りやもん」
「オープン戦、ヤクルト2-5阪神」(25日、ANA BALL PARK浦添)
開幕ローテへ大前進や!!現役ドラフトでソフトバンクから新加入した阪神・大竹耕太郎投手(27)が25日、オープン戦初戦となるヤクルト戦(浦添)に登板し、3回1安打無失点、5奪三振の快投を見せた。キャンプ中の実戦は3試合連続、計9回無失点と猛アピール。このままローテ入りし、早大の大先輩である岡田監督を胴上げすることを誓った。“初陣”を白星で飾った指揮官も大絶賛だ。
表情を変えず、小気味よいテンポでアウトを重ねた。圧倒的な結果と充実の内容。大竹が開幕ローテ入りを一気にたぐり寄せた。
「チェンジアップと、左打者の外側、右打者だったら内側のストレートをテーマに。チェンジアップは今までの実戦より腕が振れた感覚がありました。右のインコースに関しては見逃し三振も取れましたし、コースの間違いが少なかった」
課題を遂行した。六回からマウンドに上がると、圧巻の投球だ。まずは先頭・北村を内角低め直球で見逃し三振に。1死からは赤羽も見逃し三振に斬り、そこから4者連続三振。「坂本さんが素晴らしいリードをされるので従って投げただけです」と謙遜したが、抜群の制球力を示した。
七回2死から、9球粘られた末に内山を見逃し三振に斬った場面は「シーズン中だったら(早いカウントで)一気に内の真っすぐ行っても良いんですけど、外で終わらしとこうかなというのがあった」と左腕。球数がかさんだため結果的には内角低めの直球で仕留めたが、投球の引き出しを増やすための配球を試す余裕もあった。
キャンプ中の実戦3試合で、いずれも3回無失点とアピールが続く。好調の要因を問われると「青柳さんとキャッチボールしてるのが一番」とうなずいた。先乗り自主トレ中から約1カ月、虎のエースとペアを組んでおり、「キャッチボールするだけで、こっちも乗ってくるというか。無意識に集中できる。シーズン中もやりたいぐらいです」と“効果”を明かす。
左腕の好投もあってオープン戦初戦を快勝し、岡田監督も称賛が止まらない。「ええピッチングしたなぁ、また。見ての通りやもん。それしか言いようがないわなぁ」と太鼓判。「なんかこう、気持ちよく野球やっとる感じは見受けられるよな。だから、余計いい結果が出るんちゃうか?」と目を細めた。
現役ドラフトでソフトバンクから新加入。直近3年の1軍登板は計7試合にとどまり、もどかしい日々を過ごした。「今年こそはという気持ちで入団してきました。そのタイミングで監督さんも大学の大先輩ということで、胴上げしたいという気持ちも一層高まっている。チームのためにも自分のためにも、しっかり腕を振っていきたい」。野球人生を変える大きなチャンス。逃すわけにはいかない。
◆大竹 耕太郎(おおたけ・こうたろう)1995年6月29日生まれ、27歳。熊本県熊本市出身。184センチ、87キロ。左投げ左打ち。済々黌では2年生エースとして12年夏の甲子園に出場し、3回戦で藤浪晋太郎らを擁する大阪桐蔭に敗戦。13年センバツも3回戦敗退。早大では1年時からリーグ戦に登板。17年育成ドラフト4位でソフトバンク入団。昨年の現役ドラフトで阪神へ移籍。通算35試合で10勝9敗、防御率4.07。
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