阪神・ドラ1森下 開幕右翼、プロ初H&3出塁で現実味 岡田監督「使おうかなという気になるやんか」
「練習試合、阪神2-2DeNA」(18日、宜野座村野球場)
阪神ドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=が18日、DeNA戦(宜野座)に「7番・右翼」で先発出場して、対外試合2戦目で“プロ初安打”をマークした。2打数1安打で、四球、死球と合わせて3出塁。開幕カードの対戦相手に即戦力ぶりを見せつけた。岡田彰布監督(65)も「外野はいっぱいおるけど、ええもんを使うよ」と満足げ。開幕スタメン抜てきが現実味を帯びてきた。
黄金ルーキーが“開幕リハ”でDeNAをビビらせた!!森下に初安打が生まれたのは、阪口と対峙(たいじ)した五回の2打席目だ。2球目がバットを折られてファウルとなったが、折れたバットを三塁後方まで飛ばし、スタンドをざわつかせた。直後の3球目。カウント1-1からの122キロスライダーをしっかり捉え、中堅前へ運んだ。
対外試合2戦目にして、初めてともしたHランプ。第5クール初日、1軍に“正式昇格”し即期待に応えて、今キャンプ最多のファン1万人から万雷の拍手を浴びた。「変化球が結構多いなという印象があったので、真っすぐに張りながら変化球も軌道を見て対応しようと思っていたので、そこで甘めの変化(球)が来たので、うまく打てたかな」。打席でのプランニング通りの会心打となった。
1打席目では選球眼を発揮し、先取点につなげた。カウント1-2と追い込まれるも、「心の余裕があった」と3球連続でボール球を冷静に見極めて四球。9番・小幡の中前打で二塁から激走し、先制のホームにスライディングを決めた。
キャンプは右足肉離れで出遅れたが、「体としては全然問題なく、しっかりできた」と走攻守でケガの影響を感じさせず。4打席目は左腕のユニホームを投球がかすめて死球となり、3度目の出塁。唯一の凡退の3打席目も打球はいい角度で上がったが、惜しくも左飛。それでも長打力の“片鱗(へんりん)”をのぞかせてファンを納得させた。
岡田監督は「まだ気が早い」と釘(くぎ)を刺しつつ、開幕戦へ向けて「良かったら使わなしょうがないやん。外野はいっぱいおるけど、ええもんを使うよ」とニンマリ。敵将の三浦監督は「思い切りのいい選手なんでね。アナリストと相談しながら、対策を立てていきます」と警戒心を強めた。
“プロ初安打”を刻んだ森下だが、「1本出たことは素直に良かったんですけど、自分の持ち味は長打力」と浮かれることはない。「いろんな球団のエース格から打ち返せるような準備を怠らず、まずは開幕スタメンを取れるように」。頼もしい言葉を残して視線を3・31に向けた。
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