阪神・中野 世界へ万全侍 打ってはマルチ&好守もキラリ「日本のために全力で」
「練習試合、楽天1-16阪神」(15日、金武町ベースボールスタジアム)
WBC日本代表に選出されている阪神・中野拓夢内野手(26)が、「2番・二塁」で先発出場した。17日からの代表合宿に参加するため、自身にとっての阪神キャンプ最終日。2安打と結果を残して好守も見せ、世界との戦いへ向けて弾みをつけた。
初回、四球を選ぶと、3番・板山の適時二塁打で生還して、チームに勢いを生んだ。二回は追い込まれながらも左前にはじき返し、三回にも左前打。3打席連続出塁で仕事を果たして、「変化球を意識しながら、真っすぐにっていう対応もしっかりできました」とうなずいた。
コンバートされた二塁守備でも光った。四回、共にWBCに挑む湯浅が2死一、二塁のピンチを背負った場面で、中堅前に抜けそうな打球を横っ跳びで好捕。失点を防ぐファインプレーを見せた。湯浅からは「WBC球で練習してもらうためにセカンドゴロを打たせた」と冗談交じりに伝えられ、「本当にそんなこと狙ってできたら、すごいと思うんですけど」と笑顔で切り返した。
宜野座での充実の半月間を「打つ方も多く振れましたし、捕る量もしっかりとセカンドの動きをやることができた」と総括した。気持ちは侍モードに切り替える。「正直、JAPAN一本で行こうかなと思っている。自分の仕事をして、日本のために全力で頑張っていきたい」。世界一を勝ち取って、胸を張って虎に凱旋する。
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