【佐藤義則氏の眼】阪神 ビーズリーが中継ぎ争い一歩リード メジャー時投球なら十分通用

 阪神の沖縄キャンプをチェックしているデイリースポーツ評論家・佐藤義則氏(68)が、新外国人のジェレミー・ビーズリー投手(27)=前パイレーツ3A=の投球を徹底解析し、今季の活躍を予想した。

  ◇  ◇

 まずビーズリーの印象だけど、投球フォームの連続写真を見てもらえば分かる通り、体が後ろに反り返っているし、右ヒジがたたみ切れていない。欠点だらけのフォームだ。

 ところが、メジャーで投げていた映像を見てみると、まったくフォームが違う。テークバックは小さく、ヒジもたたまれ、腕もしっかりと振れている。この投球なら面白い。日本でも十分に通用すると感じた。

 今の時期は、まだ調整段階なのでブルペンでの投球はあまり参考にならないということ。米国での映像を見る限りは投球テンポもいいし、ボールにも威力がある。特に高めの球はスピードも出ていて、空振りを取ることができる。制球も悪くないし、変化球もスライダーの曲がりが鋭い。

 阪神では中継ぎ候補として勝ちパターン入りが期待されている。現状では九回が湯浅、八回が岩崎という形が理想的で、ビーズリーは七回を任されることが予想される。浜地やK・ケラーらとの争いになってくると思うが、映像を見る限りはビーズリーが一歩抜けている感じはする。

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